PiOnlineがリリース、Piネットワークのエコシステムが成長

Pi Networkの新作DeFiゲーム「PiOnline」をテーマにしたデジタルイラスト。ファーミングやプレイ・トゥ・アーンの要素を象徴的に描写。

DeFiとPlay-to-Earnを融合した「PiOnline」が登場

Piネットワークのエコシステムに、新たなゲーム「PiOnline」が加わった。

日本語訳:
PiOnlineがついに登場!初のファーミングゲーム「Genesis Farm」が正式オープン!爽快なバトルロイヤルモードは9月末にリリース予定です!プレイして稼ごう:DeFi、RWA、DAOを統合し、真に相互接続された仮想現実経済エコシステムを構築!登録すると無料の土地とシードがもらえます。農業、採掘…

これは、DeFi(分散型金融)とP2E(Play-to-Earn:プレイ・トゥ・アーン)を融合したPi初のDeFiゲームであり、コミュニティ主導で開発された。この新たな試みにより、Piのユースケース拡大と、ゲーム分野への本格的な進出が進んでいる。

PiOnlineは、Piブラウザーを通じて利用可能なゲームで、「Genesis Farm」と呼ばれる農業シミュレーションからスタートする。プレイヤーは土地を耕し、作物を育て、水上農場で収益を得るなどの活動を行う。最大の特徴は、ゲームがDeFiネイティブで設計されている点だ。ゲーム内にはデュアルトークンシステムが導入されており、ガバナンストークン「PIOL」と、ゲーム内通貨「SEED」がそれぞれの役割を担う。ステーキングによって最大年率12.8%のリターンが得られる仕組みもあり、ゲームを通じた資産運用が可能となっている。

さらに、DAO(分散型自律組織)によるガバナンスが導入されており、コミュニティが運営に関与できる設計となっている。開発者は「現実世界の金融に限りなく近い仮想経済を構築する」ことを目指しており、アーリーアダプターには土地と種子が無料で提供されるなど、普及を促す仕掛けも用意されている。

9月下旬には、バトルロイヤルモードも追加される予定で、今後さらなるユーザー拡大が期待されている。

エコシステム全体の展開とPiコインの価格動向

今回のリリースは、Piネットワークにとってゲーム領域での二作目となる。5月には、パズルゲーム「FruityPi」がリリースされ、Pi WalletやPi Adsとの統合を通じて、仮想通貨の活用モデルが提示された。

Pi Coreチームは、ゲームをユーザーエンゲージメント向上の鍵と見ており、以前のアップデートでは「インタラクティブな仕組みや報酬、ソーシャル競争によって、数百万人規模のユーザーを惹きつける可能性がある」と述べている。

開発者に対しても、資金申請やPiコミュニティ内でのアプリ検証といった支援が行われており、エコシステムのさらなる拡大が図られている。一方で、Piコイン(PI)の価格は依然として低水準にある。過去数週間は0.34ドル前後で推移しており、最安値圏に近い。ただし、1週間で1.5%の上昇は確認されている。

このような状況下でも、Piネットワークは積極的な展開を続けている。10月には世界的なWeb3イベント「Token2049 Singapore」のゴールドスポンサーに選出され、2.5万人以上の参加者が見込まれている。また、Onramp Moneyへの上場により、60カ国以上のユーザーがGCash、Maya、Alipayなどの決済手段でPiを購入可能になった。

さらに、9月にはPiのマイニングレートが1.23%引き下げられ、ボーナスなしで1PIを採掘するのに15日以上かかる計算となり、希少性の向上も図られている。

PiOnlineの登場は、ゲームとDeFi、そしてコミュニティガバナンスを融合させた新たなユースケースとして注目されており、今後の開発者誘致やユーザー拡大の起爆剤となる可能性がある。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム