バイナンスがLCXと提携し仮想通貨取引所「バイナンスLCX」開設を発表

16日、世界最大規模の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)はリヒテンシュタイン公国を拠点とする仮想通貨取引所LCX(Liechtenstein Cryptoassets Exchange)と提携し、法定通貨建ての仮想通貨取引が可能な取引所、Binance LCXを新たに開設した。

Binanceは世界最大級の仮想通貨取引所であり香港を拠点としていたが、現在はマルタ島へと拠点を移している。一方でLCXは中央ヨーロッパに位置する君主制国家であるリヒテンシュタイン公国を拠点としている。

リヒテンシュタイン公国では仮想通貨に対し非常に前向きに取り組んでおり、今回の新取引所設立により欧州経済圏へのアクセスがより容易なものとなる可能性もあり、将来的に欧州展開をしていく際のサポート拠点となっていく可能性も示唆されている。

Binance LCXの設立にあたっては、Binanceが技術面においてのサポートを提供している。
Binance LCXではまずスイスフラン(CHF)及びユーロ(EUR)間での仮想通貨取引を提供していき、規制当局からの認可を受け次第、通貨ペアを増やす予定だという。

リヒテンシュタイン公国の首相であるエイドリアン・ハスラー氏は、今回の取引所開設に関して次のように述べている。

ブロックチェーン技術は新産業においての基礎となっており、リヒテンシュタイン公国の既存、及びこれからの将来的な法的な枠組みや実践がBinance LCXや他のブロックチェーン企業にとってより良いサービスを提供していくための土台となると確信している。

リヒテンシュタイン公国はブロックチェーン技術や仮想通貨関連企業に対し積極的に環境作りを進めて行くとしており、今年3月にはブロックチェーンに関する法案作成を行うと発表している。

またリヒテンシュタイン公国内の複数の銀行でクリプトバンキングサービスの提供を行うことが決定済みである。中でもBank Frick社(バンク・フリック)では既に仮想通貨への直接投資及び、BTC(ビットコイン)を含む5種類の仮想通貨のコールドストレージサービスを提供している。