ポリマーケット(Polymarket)、デリバティブ取引所QCEX買収で米国市場へ再参入

ポリマーケットが米国市場への復帰を容易にするためQCEX取引所を買収

分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)は、米国認可のデリバティブ取引所兼清算機関QCEXの買収により、3年以上ぶりに米国市場へ復帰した。

日本語訳:
ポリマーケットは、CFTC規制下の取引所兼清算機関であるQCEXを1億1,200万ドルで買収しました。これにより、再びアメリカのトレーダーをお迎えできるようになります。長い間言いたかったのですが、ポリマーケットはアメリカに帰ってきます。

ポリマーケットは、規制当局による承認の兆しが見えてきたことを受け、米国市場へ再参入する。Polymarketは、米国市場へのスムーズな復帰のため、CFTC(米国商品先物取引委員会)規制対象のデリバティブ取引所QCEXの買収完了を大手メディアのブルームバーグが報じた

報道によると、同社はQCEXを1億1,200万ドルで買収することで、約3年ぶりに米国市場への再参入を果たすことになる。規制上の問題がない限り、米国居住者はVPN(仮想プライベートネットワーク)に頼ることなく、仮想通貨ベッティングプラットフォームにアクセスできる。同社のシェイン・コプラン(Shayne Coplan)CEO(最高経営責任者)はこの買収を認め、次のように述べている。

QCEXの買収により、ポリマーケットを米国に持ち込むための基盤を築き、米国民が自らの意見を取引できる、完全に規制され、コンプライアンスを遵守したプラットフォームとして米国に再参入します。これにより、サービスが再び米国のトレーダーを受け入れるための道が開かれます。今回の買収は、ライセンス取得だけの問題ではなく、米国に帰還し、より強くなって、再びアメリカのユーザーにサービスを提供する準備が整いました。


仮想通貨業界に対する姿勢の変化による動き

QCEX取引所は、2022年にCFTCのライセンスをすでに申請していたものの、承認されたのは7月9日のごく最近である。

今回の動きは、CFTCとDOJ(米国司法省)が、ポリマーケットが米国当局との和解条件に違反したかどうかに関する調査を終了してからわずか1週間後に起こった。ライセンスの申請と同じ年、CFTCはポリマーケットに対し、未登録のデリバティブ取引プラットフォームを「違法に運営した」として告発。和解の一環として、ポリマーケットは米国ユーザーによるプラットフォームへのアクセスをブロックすることに同意した。

ポリマーケットの米国への復帰は、当局の仮想通貨業界に対する姿勢の変化を受けてのもので、SEC(米国証券取引委員会)とCFTCは、GENIUS法などの仮想通貨に有利な規制が可決される中、業界に対して好意的な姿勢を見せている。

先日、同社が2億ドル(約295億円)の資金調達計画の中で、10億ドル(約1.5兆円)の評価額でユニコーン企業になることを目指していると報道ETF(上場投資信託)の承認や仮想通貨の将来の価格に賭ける何千人ものファンを惹きつけている。

 

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