コインベース、ビットコイン還元付きアメックスカードを発表

コインベースのロゴが入った黒いクレジットカードとサイバー風の背景画像

コインベース、アメックスと提携し新クレジットカード発表

仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)はAmex(アメリカン・エキスプレス)と提携し、最大4%分のビットコイン(Bitcoin/BTC)を還元するクレジットカード「Coinbase One Card」を発表した。

まずはCoinbase Oneの米国居住会員を対象に招待制で提供され、今秋発行予定だ。

Coinbase One Cardは、購入金額に応じて2~4%のビットコインが還元される。還元率はコインベース上で保有する仮想通貨の量に応じて変動。物理カードは金属製で、ビットコインの最初のブロック「ジェネシスブロック」の一部が刻印されている。

このカードはフィンテック企業のCardless(カードレス)と共同開発され、ユタ州のFirst Electronic Bankが発行を担当。Amexの決済ネットワークを通じて、旅行特典、購入保護、限定オファーなどの付帯サービスが利用可能となる。

会員制度とアクセス条件

ニューヨークで開催された「State of Crypto Summit」で、ブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)により、Coinbase One Cardは、サブスクリプションサービス「Coinbase One」加入者向けに提供され、対象が米国居住の加入者であることが明らかになった。

Coinbase Oneは月額29.99ドル(約4,300円)で、取引手数料無料、ステーキング報酬の増額、優先カスタマーサポートといった特典が付く。また、より手頃な「Coinbase Basic」プラン(月額4.99ドルまたは年額49.99ドル)でもカードへのアクセスが可能。Basicプランには、月額500ドル(約72,000円)分の手数料無料取引、USDC預金への年利4.5%、最大1,000ドル(約144,000円)の不正利用補償などが含まれる。

このカードは、同社が2020年に提供していたVisaのプリペイドカード以来、初のクレジットカード製品となる。

サブスクリプション事業の拡大とビットコイン戦略

Coinbase Oneは、2023年のサービス開始から約100万人の会員を獲得している。2025年第1四半期には、同社の収益が6億9,810万ドル(約1,006億円)、取引収益が12億6,000万ドル(約1,816.2億円)に達するなど、サブスクリプション事業は順調に成長している。

コインベースは、ビットコインを企業戦略の中核に据えており、カストディサービスやETF対応、BTC報酬機能の導入、ワシントンでの政策提言、開発支援を通じて、ビットコインの普及に継続的に取り組んでおり、今回のカード発行もその一環といえる。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム