コインベース(Coinbase)への不正アクセスでセコイア・キャピタルなどの著名幹部に影響

コインベースへの不正アクセスで著名人にも影響

セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)のマネージングパートナー、ロロフ・ボタ(Roelof Botha)氏は、先日発生したコインベース(Coinbase)へのハッキングで個人情報が漏えいした著名人の被害者の一人であった事が判明した。

今週初め、同社は大規模なサイバー攻撃とデータ漏えいを発表。このハッキングは著名人の個人情報を危険にさらした。詳細を知る関係者によると、この事件は、米国最大の仮想通貨取引所に対するハッキングで、著名な幹部らが標的にされていたことを示している。大手メディア、ブルームバーグの報道によると、盗まれたデータには同氏の電話番号、住所、その他コインベースのアカウント情報が含まれていたという。報道によると、バイナンス(Binance)やクラーケン(Kraken)といった他の取引所も同様のハッキング被害に遭っており、今被害により、潜在的なセキュリティ上の脆弱性や、他の著名人のデータ漏えいに対する懸念がより一層高まっている。

コインベースに何が起こったのか

コインベースは重大なデータ侵害に直面しており、影響を受けた顧客は1%未満で、ウォレット情報やパスワードなどの機密データは盗まれていないものの、ハッカーは同社の顧客氏名、住所、連絡先などの個人情報の一部にアクセスできたという。

同社のフィリップ・マーティン(Philip Martin)CISO(Chief Information Security Officer:最高セキュリティ責任者)は、今回の侵害に関与したカスタマーサービス担当者はインドに拠点を置く人物で、その後解雇されたことを発表。SEC(米国証券取引委員会)への提出書類によると、同社は被害を受けたユーザーへの修復および補償として1億8,000万ドルから4億ドル(約261.5億円から581億円)を支払うと見積もっている。

バイナンスとクラーケンでも同様のデータ侵害に直面

今回のコインベースへのハッキングは仮想通貨業界に衝撃を与え、バイナンスやクラーケンを含む情報侵害を引き起こしており、これらの仮想通貨ハッキングの増加は、仮想通貨業界に対する脅威の増大を浮き彫りにしている。

同じソーシャルエンジニアリング攻撃はバイナンスとクラーケンを標的としたが、両社は強力な内部統制とリアルタイム監視によってこれを阻止したと報じられている。両者はそれぞれ、同様の侵害を防ぐための安全対策を講じており、バイナンスはAI(人工知能)を活用してやり取りを監視。一方のクラーケンはユーザーデータへの不要なアクセスを制限している。

 

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