Bithumbの「本当の」所有者は、横領容疑で逮捕状に直面

Bithumbの実質的オーナーが横領容疑で逮捕状に直面

韓国の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)の複数幹部が、横領と市場操作の容疑をかけられていることが韓国の金融情報サイトInfoMaxの報道によって明らかになった。

法曹界のメンバーは最近、Bithumbの幹部2人が横領と背任の容疑で、ソウル南部地方検察庁から判決を受けたことを確認。この容疑により、Bithumbの実質的なオーナーとされるカン・ジョンヒョン(Kang Jong-hyeon)氏に逮捕状が発行されており、彼らは資本市場法上の不正不法取引で起訴されたとのこと。

また、ジョンヒョン氏の妹であるカン・ジヨン(Kang Ji-yeon)氏は、シューズブランドのインビジェン(Inbiogen)とバケットスタジオ(Bucket Studio)などのBithumb関連会社を経営しており、両社の株価を転換社債を発行して人為的につり上げたとみられている。1月10日(火曜日)に、Bithumbが同国の国税庁による特別税務調査下に置かれたと報じられており、この事件と同時に、ジョンヒョン氏はBithumb関連会社であるインビジェンやバケットスタジオの転換社債発行による株価操作の疑いで捜査を受けているとのこと。検察は、ジョンヒョン氏が会社の金を盗んだり、株価を操作した状況を把握し、2022年10月、Vident、Inbiogen、Bucket StudioなどのBithumb関連会社を差し押さえ、捜索したと伝えているとのこと。

刑事事件が続くBithumb

Bithumbはこれまでにも、イ・ジョンフン(Lee Jung-hoon)元会長が行った7,000万ドル(約90億円)の詐欺疑いで、数カ月間検察庁の捜査を受けており、2022年10月に起訴された後、同元会長は今月初めに無罪が確定した。

さらに2週間前にも、検察庁はBithumbに対し、ジョンヒョン氏が国内の税法に違反していないか、ジヨン氏も含めた兄弟のに対する再捜査を開始したと報じられている。一方で、2022年12月30日、Bithumbの筆頭株主であるパク・モ(Park Mo)氏が、Bithumb関連企業の資金を横領した疑いで捜査され、自宅前で死亡しているのが発見されており、同氏は、自分にかけられた犯罪容疑の性質上、自ら命を絶った可能性があるとみられている。氏はVident副社長時代、カン兄妹の会計を監督していたと噂されており、同兄妹がパク・モ氏を横領や相場操縦の犯人に仕立てたのではないかという疑惑が流れていたこともあり、操作が続いている。

また、Bithumbは法的混乱に続いて、ここ数カ月で取引量が大幅に減少しており、かつて韓国で2番目に大きな仮想通貨取引所であった同取引所は、徐々にCoinone、Korbit、Upbitなどの同国内の仮想通貨取引所に追い抜かれている。