バイビット(Bybit)、トークンローンチ前にユーザーからの苦情を受けPAWSエアドロップ配布を撤回

バイビットがPAWSエアドロップ配布を撤回

シンガポールに本拠を置く仮想通貨取引所バイビット(Bybit)は、トークン配布の誤りによりユーザーから混乱と苦情が発生したことを受け、PAWSエアドロップを撤回した。

バイビットの待望のPAWSエアドロップは、ソラナ(Solana/SOL)ベースのミームコインであるPAWSが2025年4月16日(水曜日)の正式ローンチを目前に控えていた矢先に混乱を招いた。

当初、人気急上昇中のミニアプリTelegram(テレグラム)のユーザーによる早期コミュニティエンゲージメントへの報酬として計画されていたものであったが、PAWSトークンエアドロップ中に技術的な問題が発生。15日、Bybitユーザーの一部が上場前に統合取引口座(UTA)またはスポット口座でPAWSトークンを受け取ったという報告が浮上したが、多くの人が重大な不正行為を指摘。複数のユーザーは、予想された割当量の2~5倍を受け取ったと主張一方、資格要件をすべて満たしているにもかかわらず、アカウントにトークンが届いていないというユーザーもいた。

このインシデントを受けてバイビットは、16日に対応策を発表。同取引所は、配布プロセスにおけるエラーのため、すべてのPAWSエアドロップ割り当てを取り消すと発表した。バイビットは公式ブログを通じて以下のように述べた。

4月15日に実施されたすべてのPAWSトークン配布は、更新されたリストに従って取り消されます。


EUのMiCA規制への準拠が混乱を招く

その後バイビットは、トークンが失われたわけではなく、改訂された“より公平”なプロセスを通じて再割り当てされていることをユーザーに保証し、次のように述べている。

PAWSチームから提供された最終的な資格データに基づき、現在、新たなエアドロップが実施されています。

しかし、この変更により、多くのユーザーの残高が一時的に消失したことで、新たな懸念が生じ、あるユーザーは次のようにコメントしている。

日本語訳:
このPAWSエアドロップは今やおかしくなっている
一晩でBybitのユーザー割り当ての一部がウォレットから削除されたと聞きましたが、一方で私はBitgetとBybitで自分の割り当てをまだ受け取っていません
今日はどうなるか見てみましょう

この混乱の一部は、欧州規制による資格制限に関連しているようで、バイビットは、EEA(欧州経済領域)のユーザーはエアドロップの対象外であると改めて表明。その理由として同取引所は、EUのMiCA(仮想通貨市場)の規制への準拠を理由に挙げている。

規制対象の管轄区域に送信されたトークンが回収されたとの報道もあり、これがこの矛盾の一因となっている可能性がある。なお、同取引所は、トークンの割り当てが誤っていた状況を修正するために、この取り消しが必要であったと述べている。

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