クラーケン(Kraken)、2025年2月までにNFTマーケットプレイスを閉鎖へ

クラーケンがNFTマーケットプレイスを閉鎖へ

大手仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)は、リソースを新たな取り組みに向け直すため、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスの閉鎖を発表した。

日本語訳:
速報:KrakenがNFTマーケットプレイスを閉鎖へ

同取引所によると、マーケットプレイスは2024年11月27日(水曜日)に出金専用モードに移行し、2025年2月27日、立ち上げからわずか1年余りで完全に運営を停止へ。閉鎖により同社は未公開の「新製品とサービス」に注力できるようになると説明。Krakenの広報担当者は声明の中で廃止に至った経緯について次のように語っている。

私たちは、開発中の未発表の取り組みを含む新しい製品とサービスにさらに多くのリソースをシフトできるように、NFTマーケットプレイスを閉鎖することを決定しました。クライアントには変更について通知しており、当社のチームは、クライアントがNFTをクラーケンウォレットまたは選択した自己管理型ウォレットに移行する際にサポートします。


NFTの没落

NFTは、デジタルまたは物理的なアイテムの所有権を証明する独自ブロックチェーン資産であり、仮想通貨ブームの時期に人気を博したが、2022年の弱気相場以降、市場は回復に苦労している。

2022年11月にベータ版として開始されたクラーケンのNFTマーケットプレイスは、当時高まっていたNFTへの関心を取り込むことを目的としており、デビュー時に同取引所は250以上のNFTコレクションを、取引で買い手や売り手からガス料金を請求することなく提供していた。しかし、市場状況と優先順位の変化により、運営を縮小するという決定に至った。

また、市場の低迷に加えて、同プラットフォームは、OpenSeaやBlur(ブラー)などのニッチなマーケットプレイスとの競争にも直面。2024年8月のOpenSeaの取引量は1億1,050万ドルで終了し、前月から27%の大幅な減少を記録。その後、市場は11月に回復したものの、2022年のピーク時には依然として及んでいない。

クラーケンは以前にも同機関の標的となったことがある。同社は現在、プラットフォーム上で取引・販売される仮想通貨トークンがハウィーテストに基づく投資契約であり、証券法の対象となるかどうかをめぐって法廷闘争中だ。NFT市場の閉鎖が、そのようなトークンにはまだ明確なガイドラインがないことにより、米国規制当局とのさらなる法的問題の可能性に関連しているかどうかは不明だ。

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