ビットワイズ(Bitwise)、イーサリアムステーキングサービスAttestantを買収で事業拡大へ

ビットワイズがAttestantを買収で事業拡大へ

ビットワイズ(Bitwise Asset Management)は、100億ドル(約1.55兆円)以上の資産を管理し、製品提供を拡大することで、イーサリアム(Ethereum/ETH)ステーキングサービスを強化するためにAttestant買収した事がわかった。

ビットワイズは、機関投資家向けイーサリアムステーキングサービスプロバイダーのアテスタントを非公開の金額で買収。ビットワイズによるAttestantの戦略的買収は、進化を続けるイーサリアムステーキング製品の状況において大きな動きとなる。この買収により、ビットワイズは100億ドル以上の顧客資産を管理し、デジタル資産投資分野での提供を強化できる。

Attestantは約37億ドル(約5767.8億円)相当のステークされたETHを管理。ビットワイズはこの資産をビットワイズOS(Bitwise OS)と呼ばれる新開発製品スイートに統合することを目指しているという。

イーサリアムのステーキングと市場への影響を理解する

ETHのステーキングには、ブロックチェーン操作に参加するためにトークンをロックすることが必要であり、保有者は報酬を獲得できる。

大手か暗号分析会社Duneのデータによると、現在、約3,500万のETHがステーキングされており、その価値は1,000億ドル(約15.5兆円)を超えている。この傾向は、仮想通貨保有者の間で受動的収入戦略が高まっていることを例示しているだけでなく、イーサリアムネットワーク内でDeFi(分散型金融)メカニズムへのより広範な移行も示している。ステーキングサービスの需要が高まる中、ビットワイズは、特に新規サービスに対する最初の最低ステーキング要件が1,000万ドルであることから、このトレンドをうまく活用できる立場にある。

ビットワイズの野望は、現在の業務の強化だけにとどまらず、同社は、さまざまな新しいデジタル資産ステーキング プロダクトの計画を発表していおり、アプトス(Aptos/APT)ネットワークに関連するトークンAPTステーキングに重点を置いたETP(Exchange Traded Products:上場取引型金融商品)の立ち上げを発表。11 月 19 日にヨーロッパで開始される予定のこの ETP は、ステーキング活動を通じて発生する純手数料から 4.7% の予想利回りを生み出すことを目指している。

ビットワイズによる Attestantの買収は、イーサリアムのステーキング市場だけでなく、それ以外の分野にも広範囲にわたる影響を及ぼす可能性があると期待されている。ビットワイズは、プロフェッショナルなステーキングサービスと新製品ラインを提供する能力を強化することで、現代のデジタル資産投資家の需要を満たす上で極めて重要な役割を果たすことになる。