プーチン大統領がBRICSデジタル資産プラットフォームを提案
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカへの投資を促進するため、BRICSデジタル資産プラットフォームを提案した事がわかった。
プーチン大統領は金曜日にソチで開催されたヴァルダイ・ディスカッション・クラブの全体会議で、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカの発展途上市場を支援するため、デジタル資産を使用した新BRICS投資プラットフォームの作成を提案したと、タス通信が報道。ヴァルダイ討論クラブで同大統領は次のように述べている。
電子資産を使用してBRICS諸国向けの新しい投資プラットフォームを作成することを提案します。このプラットフォームは、主に南アジア、アフリカ、ラテンアメリカの発展途上市場への投資を可能にします。重要なのは、このような電子決済プラットフォームを創設することで、発展途上市場への投資が可能になります。これらは、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカの主要市場の一部です
同大統領はこの提案されたプラットフォームは、高成長地域での電子決済と投資を促進することを目的としており、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカで前例のない投資を刺激し、新興市場の成長を牽引する可能性がある。また、この提案が世界投資を一変させる可能性があるとして、各国が注目している。
ロシア経済にとって米ドルが重要
このプラットフォームは、高い成長の可能性を秘めた地域に焦点を当て、発展途上市場での電子決済と投資を可能にすると期待されている。
同大統領は、これらの地域では非常に強力な人口動態のプロセスが進行しており、人口増加、資本蓄積、都市化レベルは十分であり、間違いなく成長すると見込んでいる。ロシアではドルの使用制限に直面しているものの、ドル取引を制限する米国の政策を批判しつつも、ロシア経済にとって米ドルが重要であることは認めており、米国通貨を放棄する予定はないと明言している。