HIVE Digital(ハイブ・デジタル)、6,500個のASICを購入し、パラグアイ施設の建設開始

HIVE Digitalが6,500個のASICを購入

HIVE Digital(ハイブ・デジタル)は2024年11月10日(日曜日)、6,500 台の新しい Canaan Avalon A1566 ASIC マイナーの買収と、パラグアイでの 100 メガワットのマイニング施設の建設という2大重要進展を発表した。

同社の公式発表によると、HIVEはCanaan Inc.に6,500台のASICマイナーを発注。今発注分は、バッチで納品され、最初の500台は11月の第2週に納入され、2025年第1四半期(※2025年3月)までにさらに4回の出荷が予定されている。各ユニットは、従来マシンと比較してよりエネルギー効率の高い速度で1秒あたり185テラハッシュを生成できるという。Hive Digitalは、イーサリアム(Ethereum)合併後に能力の一部をAI(人工知能)に転換し、現在はビットコイン(Bitcoin/BTC)マイニング能力をアップグレード。Canaan(カナン)の会長兼CEO(最高経営責任者)であるチャン・ナンゲン(Nangeng Zhang)氏は次のように語っている。

HIVE はマイニング サイトの利用率を最大化することができ、その結果、業界で最も高いアクティブ ハッシュレートあたりのビットコイン生産量を達成しています。HIVEは、特にビジネスの透明性への取り組みとESG原則への強い重点を考えると、重要なパートナーです。

「ハッシュレート」とは、ネットワークを保護してトランザクションを検証する複雑な計算を解決するために必要な処理能力を指しており、ハッシュレートが高いほど、マイニング能力が高くなり、より多くのビットコインをマイニングできる可能性がある。なお、これらのアップグレードにより、同社のマイニング能力は2025年3月までに6エクサハッシュ/秒に増加し、同社の全体的なエネルギー効率が向上する予定だ。

パラグアイ施設

同社が事業を展開する4番目の国であるパラグアイで施設の建設を開始するにあたり、インフラをアップグレードしている。

ASICアップグレードに加えて、HIVE はパラグアイで新たに100 MW施設の建設を開始。再生可能エネルギーで稼働する予定のこの場所は、HIVEの持続可能なマイニングへの取り組みと一致している。2025年第2四半期初頭までに、最初の30 MWの容量(約2EH/秒)が稼働する予定だ。なお、2025年後半までに100MW全体がオンラインになると、HIVEの合計ハッシュレートは12.5 EH/秒に達する可能性がある。

Hive Digital は時代とともに変化

Hive Digitalのパラグアイへの拡張は7月に発表され、同施設が完成すると、容量は100MW となり、同社のハッシュレートは12.5 EH/s、フリート効率は17.6 J/TH になる。

パラグアイに加えて同社は、カナダにも100 MWを超える容量の施設を、スウェーデンとアイスランドに合計46 MWの施設を所有している。同社は、ブロックチェーンについて、同社が貢献していたPoW(Proof-of-Work)からPoS(Proof-of-Stake)に移行したイーサリアム合併後にビジネスモデルを見直している。当時同社は、Nvidia(NVIDIA Corporation:エヌビディアコーポレーション)のGPU(グラフィックプロセッシングユニット)をAIに転用。現在、約38,000個のNvidia GPUを運用している。