エヌビディア(NVIDIA)、アップルを抜いて世界最大企業に

エヌビディアがアップルを抜いて世界最大企業に

米・カリフォルニアに本拠を置く半導体メーカーのエヌビディア(NVIDIA Corporation)は時価総額で大手IT企業のアップル(Apple Inc.)を抜き、歴史的な3兆4,300億ドル(約524兆円)の評価額に達したことが明らかになった。

日本語訳:
NvidiaがAppleを抜いて世界で最も価値のある企業に

このマイルストーンは、AI(人工知能)業界におけるNVIDIAのリーダーシップの証拠であり、AIをテーマにした仮想通貨の数も大幅に増加している。同社がAI技術のポジティブなトレンドを享受する一方で、ニアプロトコル(NEAR Protocol/ NEAR)、インターネットコンピューター(Internet Computer /ICP)、ビットテンソル(Bittensor/TAO)、人工スーパーインテリジェンス・アライアンス(Artificial Superintelligence Alliance/ASI)、インジェクティブ(Injective/INJ)といったAIコインの一部は急騰している。

5日だけで、同社の株価は2.9%上昇し、同社の時価総額は3兆4,300億ドルに達し、アップルの3兆3,800億ドル(約515.8兆円)をわずかに上回った。

大手ハイテク企業のほとんどがNvidiaのAIチップを使用

同社のAIチップは、現在市場で入手可能な多くの大規模言語モデルに不可欠なものとなっているため、同社は非常に高いペースで拡大している。

James Investment Research(ジェームス・インベストメント・リサーチ)のフォール・アイニーナ(Fall Ainina)リサーチ・ディレクターは、Nvidiaが世界最大の企業であるという位置づけは、AI市場のさらなる発展に対する投資家の期待を浮き彫りにしていると述べた。

Nvidiaの株価が2022年末から850%以上も上昇したのは、AIを利用した環境におけるその重要性によるものであり、マイクロソフト(Microsoft)、アルファベット(Alphabet)、アマゾン(Amazon)、メタ(Meta)などの大手ハイテク企業のほとんどが、NvidiaのAIチップを使用している。

AI系仮想通貨の価格が大幅に上昇

ウォール街のアナリストは、Nvidiaの収益予測を修正し、同社は今会計年度の2倍以上の収益を記録し、翌年度はさらに44%の成長を記録すると予想している。

NvidiaがAIのリーダーとしての地位を固めるにつれ、AIにフォーカスした仮想通貨の価格が大幅に上昇。AIフレンドリーなブロックチェーンプラットフォームであるニアプロトコルは5.46%上昇し、24時間の取引量は2億2,200万ドル(約339億円)で、3.81ドル(約581.8円)で取引され、同じくAIに特化したブロックチェーンであるインターネットコンピューターは4.99%急騰し、取引量5,700万ドル(約87億円)で7.37ドル(約1125.3円)に達している。

他のAIコインも顕著な上昇を見せており、分散型AIプラットフォームのビットテンソルは、AI主導のブロックチェーン技術への強い関心を反映し、14.65%急騰して482.41ドル(約73,657.7円)となった。Artificial Superintelligence Allianceは10.96%上昇し1.25ドル(約190.8円)となり、AI統合をサポートするプロジェクトに対する投資家の信頼を示しており、分散型AIアプリケーションを可能にするブロックチェーン、インジェクティブは6.26%上昇し17.34ドル(約2,647.2円)となっている。

アナリストによれば、AIを業務に採用する企業が増えるにつれ、AIが牽引する株価と仮想通貨の上昇は続くという。実際、NvidiaはS&P500指数の7%を占め、今年21%上昇のうち4分の1を占めており、同時に、同社のようなAI関連銘柄は、2024年の好業績銘柄の一つとなっている。

一方で、こうした動きとは裏腹に、同社は事業拡大の過程で規制当局の監視に直面しており、欧州委員会は最近、同社が計画しているイスラエルのAI新興企業ラン・ラボ(Run Labs Ltd)の7億ドル(約1,068億円)規模の買収を審査することを決定したとのことだ。