プーチン大統領がデジタル通貨への移行を明らかに
ロシアのウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、2024年10月19日(金曜日)、モスクワで開催されたビジネスフォーラムでビットコイン(Bitcoin/BTC)やリップル(Rippple/XRP)などの仮想通貨がBRICSでどのような役割を果たすのかを巡る憶測が飛び交う中、今後の見通しを明らかにした。
同大統領は、BRICSやその他の発展途上国がデジタル通貨を採用することで利益を得られると考えており、この可能性を模索するよう経済圏に働きかけると述べた。BRICS同盟はビットコインやXRPなどの代替資産クラスへの移行を反映し、ますます強固になる中、同大統領は代替資産クラスへの移行を反映BTCやXRPがBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)圏でどのような役割を果たすのか、主要なデジタル通貨の統合など、多くの選択肢が検討されている事を明らかにした。BRICSは現在、決済ネットワークに代わる決済システムを導入することで、西側諸国の金融システムへの依存を減らすことを目指している。
BRICSによるBTCとXRP導入の現実
米ドルからの転換計画について確かなことは、BRICSブロックの加盟国は代替策を模索しており、主要デジタル通貨の統合など、多くの選択肢が検討している。
JUST IN: BRICS to use digital currencies for investment developments. pic.twitter.com/i7u7JFsC55
— BRICS News (@BRICSinfo) October 18, 2024
速報:BRICSが投資開発にデジタル通貨を使用する。
多くの人がこの点で進歩が進んでいるとほのめかしているが、プーチン大統領は国家通貨に焦点を当てることを強調しており、メディアの報道によると、同大統領は加盟国のための単一通貨の話は“時期尚早”であることを認めた。これは、ビットコインやXRPの採用が業界を正当化できると信じる、より広範な仮想通貨エコシステムの多くの人々の期待に少し傷をつけるものである。
注目しておきたいのは、同大統領はデジタル通貨に関する会話に適した正確なタイムラインについては沈黙して居る事で、同大統領による最新コメントは統一された銀行業務に集中していた。XRPは、BRICS加盟国が仮想通貨を検討し始めた6月に注目を集めていたが、同大統領は、新開発銀行が現在、西側諸国の金融機関がそうであったように加盟国のニーズに応えていると述べ、BRICSブロックが今後数カ月で経済的に成長すると予測。同大統領の予測によると、この組織は規模の大きさから、世界の経済力の大半を掌握することになると考えられている。
代替決済への動き
BRICS加盟国は、これまでデジタル通貨に対して大きなアプローチをとってきており、2024年8月、代替決済の推進をさらに進めるために、2つの仮想通貨取引所とBRICSステーブルコインを立ち上げる予定であった。
同大統領の最新のアップデートにもかかわらず、BRICS加盟国は、脱ドル化アジェンダを推進する上でブロックチェーン技術がいかに有効であるかを認識しており、当然のことながら、この同盟は今年さらに多くの国が参加し、大幅に成長している。トルコは6月にこの組織への参加計画を発表し、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦も最近参加している。
仮想通貨の採用が増加
仮想通貨などのデジタルマネーを採用する経済圏の数は、従来の銀行システムを迂回するために使用できることから、増加している。
他の国々も、自国の通貨のデジタル版であるCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)を採用。CBDCは通常、中央銀行によって発行され、規制されているが、加盟国のうちロシアと中国は、すでにデジタル通貨の使用を検討。ロシアは、2025年7月にデジタルルーブルの試験運用を開始すると発表。中国はデジタル通貨電子決済を通じてこの分野で大きな進歩を遂げている。