Bybit(バイビット)、信仰に基づくイスラム法準拠の仮想通貨口座を開設

Bybitがイスラム法準拠の仮想通貨口座を開設

大手仮想通貨取引所Bybit(バイビット)は最近、イスラム金融の原則に沿った投資オプションを求めるイスラム投資家をターゲットに、シャリア(※イスラム法)準拠の仮想通貨口座を開設したことが明らかになった。

日本語訳:
世界初のCrypto IslamicアカウントがBybitで完全に利用可能になりました。シャリア準拠および初期提供には、スポット取引(シャリア準拠トークン75個に限定)、DCA取引ボット、およびスポットグリッドボットが含まれます。
今すぐイスラムサブアカウントを作成しましょう:

同取引所は、イスラム教徒の投資家のニーズを満たすべく、特別に設計されたシャリア法に準拠した新商品の発売を発表。2024年9月24日(火曜日)、同取引所の共同設立者兼CEO(最高経営責任者)のベン・ジョウ(Ben Zhou)氏は、取引プラットフォームがCrypto Islamic口座を開設したことをXで発表。これには、シャリア法に準拠したトークンのスポット取引、DCA(ドルコスト平均法)ボット、スポットグリッドボットへのアクセスが含まれるとのことだ。

同社のイスラム口座は、宗教の原則を順守しており、投資家は信仰を損なうことなく取引できるとされ、イスラム法に特化したアドバイザリー会社であるマレーシアのZico Shariah(ジーコ・シャリア)社と協議して商品を開発していると述べた。

仮想通貨システムがイスラム金融システムに準拠するためには

イスラム金融システムは、シャリア方の指導原則に基づいており、そのルールの1つは、融資に利息を支払ったり請求したりすることを禁止し、公平で倫理的な金融取引を重視している。

利子の代わりに、イスラム金融は借り手と貸し手の間の損失と利益の分配契約に基づいており、ここでは、借り手と貸し手が投資リスク、利益、損失を共有する。さらにこの法律では、株式、債券、仮想通貨などのデジタル資産などの商品への投資が認められているが、これらの仮想通貨はイスラム金融の原則に準拠する必要がある。

準拠するためには、仮想通貨は損益共有システムに基づいていなければならず、投資家は固定的な投資収益を受け取るのではなく、事業の損益を共有することになるとのこと。発行後、ムスリム投資家がトークンの購入を開始する前に、監督委員会がトークンを審査し、認証しなければならないとされ、認証プロセスでは、トークンの機能やデザインを総合的に審査することが多い。実際、シャリアに準拠した新商品の導入は、イスラム教を公式宗教とするアラブ首長国連邦でBybitがライセンスを取得したのと時を同じくしている。

9月16日、同取引所はUAEの首長国ドバイで暫定ライセンスを取得。ドバイの仮想通貨規制当局であるVARA(Virtual Asset Regulatory Authority:仮想資産規制当局)は、Bybitが同首長国に本社を構えてから2年後に非運用ライセンスを授与した。暫定ライセンスは、仮想通貨取引所がVARAによって設定された一定の要件を満たした後に有効になるとのこと。

Bybitのヘレン・リューCOO(最高執行責任者)は、ドバイの立地、政策、環境は暗号ビジネスや投資家に多くの機会を提供すると述べている。