CircleのネイティブUSDCステーブルコインがSuiネットワークでローンチ

スイネットワーク上でネイティブUSDCのローンチ

ステーブルコイン発行企業のCircle(サークル)は、クロスチェーン転送プロトコルを通じて、スイ(Sui/SUI)ネットワーク上でネイティブUSDCのローンチを発表した。

日本語訳:
Circleの共同創設者兼CEO兼会長が、ネイティブUSDCをSuiNetwork
でまもなく開始すると発表しました!!。

同社のジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)によると、時価総額で2番目に大きいステーブルコインであるUSDコイン(USDC)が、レイヤー1(L1)ブロックチェーンSuiネットワークにSuiネットワーク上でUSDCをローンチすると発表。ステーブルコインのサポートを15のブロックチェーンネットワークを超えて拡大すると述べた。

USDCとCCTP統合でエコシステム全体の市場効率向上を目指す

CCTP(クロスチェーン転送プロトコル)は、ブロックチェーン間でUSDCが安全に転送されることを証明し、サポートされているブロックチェーン間でUSDCをより安全かつ資本効率の高い方法で取引することを目指す、許可のないオンチェーンユーティリティだ。

ネイティブUSDCとCCTPを統合することで、ユーザーと開発者にとってのSuiのユーティリティ、セキュリティ、相互運用性が向上し、ネットワークの流動性を高め、取引を合理化し、エコシステム全体の市場効率を向上させることが目的とのことだ。Suiの開発者によると、DeFi(分散型金融)、ゲーム、DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network:分散型物理インフラネットワーク)、e-コマースなど、さまざまなユースケースにわたる多数のデジタルドルに裏付けられた金融商品でネイティブUSDCをすぐに使用できるようになるという。ユーザーは、デジタルドルを使用してシームレスに送信、使用、保存ができる。Circleのニキル・チャンドック(Nikhil Chandhok)CPO(chief product officer:最高製品責任者)は次のように述べている。

Circleは、ネイティブUSDCとCCTPが間もなく利用可能になることで、Suiの開発者とエンドユーザーのコミュニティをサポートできることを嬉しく思います。Circleのオープンプラットフォームと許可のないプロトコルにより、より多くの開発者がブロックチェーン ベースのユーティリティを提供し、Suiや他のエコシステム全体で効率的な支払いエクスペリエンスに貢献できるようになります。

イーサリアムブロックチェーンでERC-20トークンとしてデビューした後、USDCは、アルゴランド(Algorand)、セロ(Celo)、ヘデラ(Hedera)、ポルカドット(Polkadot)、ソラナ(Solana)などを含む15のブロックチェーンネットワークへのネイティブサポートを拡大。DeFi市場データプロバイダーのDeFi Llamaの最新データ(2024年9月17日付)によると、SuiのDeFi環境は、TVL(合計ロックされた価値)が7億ドル(約995億円)、ブリッジされたUSDCが2億5,000万ドル(約355.5億円)を超え、毎週のDEX(分散型取引所)取引量でトップ10にランクインしており、USDCが拡大し続けるための重要な基盤となっている。

メインネットのリリースから1年余りで、業界の基盤となるアセットの1つが統合されたことは、Suiエコシステムが業界リーダーへと急速に進化していることを強調している。