トランプ氏が独自仮想通貨プラットフォームの立ち上げを示唆
ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、独自の仮想通貨プラットフォームプロジェクトである「The Defiant Ones」を示唆したことが明らかになった。
同氏が立ち上げた新ソーシャルメディアプラットフォームTruth Social(トゥルース・ソーシャル、※以下Truthと表記)でこのプロジェクトを宣伝した同氏は、このプロジェクトが大手銀行と金融エリートに対抗する米国人の解決策になる可能性を示唆。同氏は、TruthのThe Defiant Onesテレグラム・チャンネルへのリンクを共有し、家族の仮想通貨プロジェクトを宣伝し、次のようにコメントしている。
あまりにも長い間、平均的なアメリカ人は大銀行と金融エリートによって圧迫されてきた。今こそ私たちは共に立ち上がる時です。
革命的な金融ソリューションとして位置づけ
この声明は、元米大統領が自身の仮想通貨プロジェクトを平均的な米国民のための革命的な金融ソリューションとして位置づけようとしていることを反映している。
このプロジェクトはDeFi(分散型金融)の原則に沿ったものであり、ユーザーは伝統的な銀行システムを必要とせずに資金の取引や管理ができる。注目点は、同プロジェクトの最新のプロモーションは、元米大統領の仮想通貨市場へのシフトを反映しており、2021年、彼は仮想通貨をドルに対する詐欺と批判している事だ。
最近の同氏の行動は心境の変化を示唆しており、ここ数日、仮想通貨セクターとビットコイン(Bitcoin/BTC)を積極的に推進。さらに、大統領就任後の米国にとって、ビットコインを米国の戦略的準備金とすることも提案しており、これは市場の熱狂を呼び起こし、仮想通貨市場の熱狂的な支持を集めている。
トランプ氏と仮想通貨コミュニティとの関係
トランプ氏と仮想通貨コミュニティとの関係は、イーロン・マスク(Elon Musk)氏のような著名人からの支持によっても強化されている。
息子のエリック・トランプ(Eric Trump)氏は以前、仮想通貨とDeFiに関連する重大発表をほのめかしており、一族のこの分野への関心の高まりについての憶測を煽っている。実際、CNBCの報道によると、トランプ氏がリンクしたThe Defiant Onesのテレブラムチャンネルは瞬く間に人気を集め、投稿から1時間以内に3万人近くの購読者を集めている。
トランプ氏がハリス候補から選挙戦リード奪還とタイミングが一致
同氏が仮想通貨を受け入れたのは、成長する仮想通貨コミュニティと連携するための広範な戦略の一環と見られており、注目すべきは、仮想通貨が次期米国選挙の重要な側面となっていることである。
しかし、今回のプロモーションが、仮想通貨を伝統的な銀行システムに対する自由と見なす多くの人々と合致。このプロモーションのタイミングは、前米大統領が予測市場でカマラ・ハリス(Kamala Harris)候補に対するリードを取り戻すという点でも注目されている。
分散型予測市場プラットフォームであるポリマーケット(Polymarket)によると、トランプ氏が大統領選に勝利する確率は52%であるのに対し、ハリス氏は46%でトランプ氏がハリス氏に対して予測市場で大きくリードしている。このリードは、彼の仮想通貨空間への最新の進出によってさらに強化される可能性があり、大手銀行や金融機関に懐疑的な有権者の共感を得られる可能性がある。