Blackrockがビットコイン取引をサービスに追加予定

BlackRock が仮想通貨サービスの提供へ

10兆ドルを超えるAUM(運用資産)を持つ世界最大の資産運用会社BlackRockが、仮想通貨取引サービスを提供する予定であることを大手メディアが報じた。

BlackRockは仮想通貨に関する計画を立てており、計画には、最大の投資ファンドのいくつかを含むクライアントが、ALADINと呼ばれる統合された投資管理プラットフォームを介して仮想通貨取引ができるようになる。さらに、このサービスにより、BlackRockのクライアントは、仮想通貨を担保としてマネージャーから資金を借りることができるようになるとのこと。しかし現時点では、いつ頃からサービスが開始されるのか、どの仮想通貨がサポートされるのかなどの具体的な情報については明らかになっていない。

AladdinはBlackRockがソリューションとして提供している投資の一元化プラットフォームであり、ポートフォリオ分析から注文、パフォーマンス計測まで、投資プロセスを包括的にサポートしているプラットフォームとして知られている。

BlackRockによる投資戦略

2021年6月にBlackRockは、Aladdinにブロックチェーン技術を取り込むため、ブロックチェーン技術の責任者のポジションで募集を実施しており、ソフトウェア/ブロックチェーンエンジニア-分散型台帳テクノロジーとデジタル資産などが業務内容に記載されていた。

BlackRockの求人には「Aladdin製品グループは、分散型台帳技術とデジタル資産の開発活動の実行を促進するために、ブロックチェーン技術の経験を持つソフトウェアエンジニアを探しています」と書かれていた。

BlackRockが仮想通貨に関する計画を明らかにしたのはこれが初めてではなく、2021年に、同社のグローバル債券の最高投資責任者であるレイク・レイダー(Reick Rieder)氏は、ビットコインスペースでエクスポージャーを獲得し始め、それに資産を割り当てたとCNBCに語っている。実際、BlackRockは2020年末から仮想通貨の関連事業を開始しており、21年の3月に傘下のファンドの1つがビットコイン先物を運用し始めたほか、2022年1月にはブロックチェーンETF(上場投資信託)の申請書類をSECに提出している。

2020年12月にBlackRockのローレンス・フィンク(Laurence Fink)CEO(最高経営責任者)は、同社のWebサイトでのビットコインの検索量が増加していることを明らかにしており、世間のビットコインに対しての関心が高まっていることを強調している。