イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏、Xのインタビューで仮想通貨の話題を回避

マスク氏とトランプ氏のXインタビューは仮想通貨に触れず

イーロン・マスク(Elon Musk)氏とドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がXのインタビューで仮想通貨の話題を回避したことが明らかになった。

両氏は、Xのインタビューで2時間にわたって語り合ったが、ビットコイン(Bitcoin/BTC)や仮想通貨については一言も触れなかったという。何でも話すのが大好きな両氏は、仮想通貨コミュニティが賭けていたものには触れておらず、インタビューはインターネットをブレイクさせるかのように盛り上がったが、仮想通貨についての話題を完全にかわすことに成功したようだ。

Polymarketの参加者は、仮想通貨が話題になることに、60万ドル(約8,800万円)以上の大金を賭けていたが、話題になったのは移民、経済、AI(人工知能)、地球温暖化についてであった。

インタビュー開始の遅れはDDoS攻撃のせいなのか

また、このインタビューは時間通りにすら始まらなかったことで大きな混乱を招いており、マスク氏はそれをXへの大規模なDDoS攻撃のせいにしている。

日本語訳:
Xに大規模なDDOS攻撃が発生しているようです。停止処理中です。
最悪の場合、ライブリスナーの数を減らして会話を後日投稿する予定です。

これにより、人々はロックアウトされ、ライブストリームに参加できず、プラットフォームは狂ったように不具合を起こしていた。ライブ参加者らは、このインタビュー(※イーロン氏は「チャット」と呼ぶと激しく主張している)がまったく実現しないのではないかと思いながら、30分以上も待っていたという。実際、始まって数分で視聴者は莫大(ばくだい)な数に膨れ上がっており、その数はとんでもないもので、トランプ氏は開始後、バトラーでの暗殺未遂の話からインタビューを始めたとのこと。しかし、トランプ氏は30分もその話を続け、民主主義のためにいかに英雄的に死を免れたかに焦点を当てた。

バイデン氏に対する攻撃も使い古されたもので、インタビューの中で24回もバイデンの名前が出ており、2024年の候補者であることが明らかになったカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏への言及はかなり少なかったとのこと。

予想外を期待も話題には触れず

仮想通貨コミュニティは、このインタビューが大々的に報じられたことで、何か予想外のことが起こるのではないかと思っただろうが、そうではなく、トランプは台本に忠実だった。

Polymarketのベッターたちは、65%の確率で仮想通貨の話題が出てくること賭けており、ビットコインは69%と、さらに高い確率であったことから、仮想通貨についての話題がいかに期待されていたかが窺える。しかし、結局両氏は旧態依然としたまま、仮想通貨の話題には一切触れなかった。トランプ氏が仮想通貨について話さなかったのは何か意味があるのかは誰にもわかっておらず、後のために取っておいたのかもしれないし、実は気にしていないだけなのかもしれない。