ボリビアがビットコインを採用:中央銀行が仮想通貨の新時代をけん引

ボリビアがビットコインを採用

BCB(Banco Central de Bolivia:ボリビア中央銀行)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を支持し、国内の生産と貿易部門の強化にビットコインの使用を推奨していることが分かった。

BCBはビットコインを支持することで重要な転換を遂げており、10年に及ぶ禁止措置を解除するという大胆な措置を講じることで、仮想通貨がより広く受け入れられていることを象徴する動きを示した。ボリビアによるビットコイン支持は、特に生産と貿易部門において、ボリビア経済の活性化に重要な役割を果たす可能性がある。ボリビアは2014年以降、仮想通貨に対して最も厳しい姿勢を示しており、2020年の決議では銀行によるデジタル資産の取り扱いを禁止していた。

歴史的に、BCBは仮想通貨のボラティリティ(※価格変動差)とそれがもたらす規制上の課題を考慮し、仮想通貨の役割に懐疑的な姿勢で知られていた。しかし、BCBのエドウィン・ロハス(Edwin Rojas)現総裁は、より前向きな見解を表明。ビットコインやその他の仮想通貨は、特に国際取引に携わる企業にとって実用的なツールとなり得ると主張している。

同国の仮想通貨に対する姿勢の変化は、こうしたデジタル資産の使用に対する10年間の厳しい規制後に起こり、同総裁は、仮想通貨は取引を高速化するだけでなく、従来の銀行システムへの依存度も低くする実用性があると強調している。この変化は、経済的緊張と米ドル通貨不足を経験しているボリビアにとって特に有利となる可能性があり、ビットコインを採用することで、50%減少した海外との月間取引量をより健全なレベルに回復できると同総裁は考えているという。

仮想通貨に関するトレーニングと教育

仮想通貨に関する情報に基づいた関与の必要性を認識し、BCBはジャーナリストをはじめとするさまざまなグループを対象とした包括的な教育イニシアチブを発表している。

このプログラムの目的は、仮想通貨について正確に報道するための知識を彼らに身につけさせ、十分な情報に基づいた公の議論を促進することにあり、トレーニングは、仮想通貨の基礎、規制面、および関連するリスクについて取り上げているという。ジャーナリストに続いて、教育活動はさまざまな分野の学生や専門家にまで広がっており、仮想通貨市場に効果的に関わるための理解と能力を高める。

この動きは、国民がデジタル経済に参加できるように準備するだけでなく、技術革新に対応する規制枠組みの開発もサポート。ボリビアのビットコインに対する姿勢の変化は、同国の経済戦略の大きな転換を意味し、この地域における他国の前例となる可能性がある。同国がデジタル通貨が提供する可能性に門戸を開くにつれて、同国は経済近代化の新たな段階に踏み出し、金融環境を一新することが期待されている。

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