英・仮想通貨取引所Lykke(リュッケ)が2,200万ドルのハッキング疑惑で取引停止

英国の仮想通貨取引所Lykkeがハッキング被害で取引停止

英国の仮想通貨取引所Lykke(リュッケ)で、2,200万ドル(約34.6億円)のハッキングを受け取引停止した事で、ビットコインBitcooin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などに影響しており、仮想通貨コミュニティでセキュリティ上の大きな懸念が浮上している事がわかった。

日本語訳:
DLNewsによると、英国の仮想通貨取引所Lykkeは、プラットフォームへの「不正アクセス」とハッキングの疑いを理由に取引を停止した。MetaMask開発者のテイラー・モナハン氏は、同取引所は2,200万ドルの不審な流出に見舞われたと語った。

Lykkeで発生した2,200万ドルのハッキングを受け、同取引所は取引を停止させており、仮想通貨コミュニティで大きな混乱を招いている。Lykkeハッキングによるイーサリアムは、取引の痕跡を隠蔽(いんぺい)するため、すぐにダイ(Dai/DAI)に交換されており、デジタル通貨取引所で実施されているセキュリティ対策に対する懸念を引き起こしている。

Lykkeは、ウェブ調査会社SomaXBTを通じて明らかになった、プラットフォームへの「不正アクセス」を公表。MetaMask(メタマスク)開発者で仮想通貨防衛アナリストのテイラー・モナハン(Taylor Monahan)氏によると、この事件により2200万ドルの疑わしい流出が起きたという。興味深いのは、この侵害は不正アクセスの最初の兆候が見られてからわずか数日後に発生している点や、取引所はプラットフォーム上のすべての取引活動を停止した事だ。

盗まれたお金には、オンチェーンデータで明らかになったように、大量のビットコインやETH、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)なども含まれていたと報告されている。ハッキング後、盗まれたETHは、さまざまなアカウントを通じて資金を洗浄するためにDAIステーブルコインに交換されており、ハッカーが資金洗浄に用いる典型的な手法もみられている。

ハッキングへの対応と反応

Lykkeは、プラットフォームがメンテナンス中であることを発表すると同時に、口座残高がゼロになったと多くの人が不満を漏らしたにもかかわらず、顧客の資金が安全であることを保証し、状況に対応していた。

日本語訳:
Lykke UKとLykke Corp AG(Lykke)は6月4日にインフラストラクチャーへの攻撃を受けました。被害を最小限に抑えるため、影響を受けたシステムは直ちにシャットダウンされました。特定されたセキュリティ侵害は徹底的に調査され、完全に対処されました。

Lykke UKとLykke Corp AGの両社が攻撃の影響を受けたものの、同取引所は「予防措置として」引き出しを一時停止していると述べている。顧客に送信したメールで、Lykkeのリチャード・オルセン(Richard Olsen)CEO(最高経営責任者)は、事件を認め、同社はセキュリティ侵害の調査に全力を尽くしていると説明し、次のように述べている。

Lykkeは十分な資本を持つ多角的なビジネスであるため、お客様の資金は安全です。


多発する仮想通貨プラットフォームでの被害

仮想通貨業界では最近ハッカーの標的になり、被害が多発しており、先日、当NEXTMONEYの特集記事「日本の仮想通貨取引所DMM Bitcoinが3億ドルのBTC盗難を報告」で報じたように、DMM Bitcoinでは3億ドル(約471.3億円)以上を失ったことを明らかにし、デジタル資産セクターを悩ませているセキュリティの問題を強調。

さらに、DeFi(分散型金融)プラットフォームであるUwU Lendもハッキングされ、1,930万ドル(約30億円)相当の仮想通貨が盗まれている。これらの事件は、デジタルプラットフォーム全体でセキュリティ対策を強化する必要性を強く浮き彫りにしています。

日本の仮想通貨取引所DMM Bitcoinが3億ドルのBTC盗難を報告

2024.06.03

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