米国政府はシルクロードから押収した1億3,100万ドル以上のビットコインを売却へ

米国政府はシルクロードから押収したビットコインを売却

米国・メリーランド州連邦地方裁判所は、元ダークウェブ市場のシルクロード(Silk Road)から総額1億3,100万ドル(約193.4億円)を超える相当量のビットコイン(Bitcoin/BTC)の処分に関する通知を発行した。

この訴訟は、2021年にライアン・ファレス(Ryan Farace)氏とショーン・ブリッジス(Shaun Bridges)氏からビットコインが押収された米国対ジョセフ・ファレス事件の裁判所命令に続くものである。ファレス氏は今年(2024年)初め、彼の父親と一緒にダークウェブ上で麻薬利益を洗浄した罪で懲役54カ月の判決を受けた。なお、ブリッジズ氏は米国秘密情報部特別捜査官で、2015年に悪名高いダークネット市場シルクロード上でビットコインを使った麻薬マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で有罪判決を受けた。

押収されたデジタル資産には、1億2,900万ドル(約190億円)に相当するビットコインが2,874枚、300万ドル(約4.4億円)に相当するビットコインが58枚含まれている。また、両方のバッチは2021年にメンフィスとアーリントンで押収されている。

没収資産利息を主張する者に対しての猶予期間も

米国地方裁判所は、司法長官の指示に従って没収資産を売却する意向を表明した。

この訴訟の被告を除き、没収された資産に対する利息を主張する個人には、1月10日から60日間の猶予期間が与えられ、付随請願(※差し押さえられた資産に対する利息を主張するために提出が必要な法的文書)を提出することができる。請求を審査した後または請求期間が終了すると、米国は押収されたビットコインを正式に国が所有し、合法的に販売できるようになるとのことだ。

なお、これらのビットコインが処分されたかどうかは現時点では分かっていない。