コインベース(Coinbase)が取引レバレッジを制限で史上最低水準に

Coinbase Internationalがデジタル資産の証拠金要件を調整

米国に本拠を置く有名な仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)のグローバル取引所Coinbase International Exchangeは、市場の安定性を高めるために主要な仮想通貨に影響を与える永久先物のレバレッジ上限を10倍にすることを発表した事が分かった。

取引レバレッジポリシーの大幅な変更を発表したCoinbase Internationalは、2023年12月28日(木曜日)より、永久先物商品に10倍のレバレッジ上限を課すとのこと。この動きは、変動の激しい仮想通貨市場における慎重なアプローチを反映した、リスク管理と規制遵守に対する取引所の取り組みと一致している。

新しいレバレッジ上限は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、カルダノ(Cardano/ADA)、イーサリアム(Etereum/ETH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ソラナ(Solana/SOL)、リップル(Ripple/XRP)など、人気の永久先物契約に特に影響する。最大10倍のレバレッジを利用するトレーダーは制限され、すべての永久契約にわたって想定元本額が90,000ドル(約1,200万円)に制限される。この政策は、過度のリスクテイクを軽減し、市場の安定性を高めることを目的としている。

Coinbase Internationalは、10倍のレバレッジを超えて取引を継続することは可能だが、そのような取引にはデフォルトのDIM(Default Initial Margin:初期証拠金)要件が適用されることを明らかにした。これらの要件はデジタル資産によって異なり、20%(※レバレッジ5倍に相当)から40%(※レバレッジ2.5倍に相当)の範囲である。この構造化されたアプローチを活用することは、アクセスしやすさと慎重なリスク管理のバランスを取るための取引所の戦略の一部である。

規制進化の中での戦略的決定

レバレッジ上限の決定は、取引所のオーダーブックの深さ、取引量、保険基金の残高に対するストレステストの結果など、さまざまな要因の影響を受ける。

このアプローチは、変化する市場状況や規制環境にポリシーを適応させるというCoinbase Internationalの取り組みを示している。BMA(Bermuda Monetary Authority:バミューダ金融庁)からクラスFライセンスを取得したことを受け、Coinbase Internationalは9月に無期限先物取引を開始。国際事業にバミューダを選択したことは戦略的であり、その管轄区域はその透明性と協力的な規制環境が認められている。ただし、このサービスは特定の国の米国以外の消費者に限定されており、同社が地域の規制基準を順守していることが強調されている。

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