パラオがステーブルコイン実験の第一段階が成功したと宣言

パラオがステーブルコインパイロット第一段階を報告

パラオ共和国は、最近発表された報告書の中で、限定的ステーブルコイン試験の第1段階は成功したと述べている事が分かった。

同報告書は、プロジェクトの今後について、コンプライアンスを重視しながら、ステーブルコインの利用範囲を拡大することに焦点を当てる予定であることも示している。パラオは、PSC(パラオステーブルコイン)の成果と人気を強調する、ステーブルコインパイロットの第1段階の結果をまとめたレポートを発表。200人のボランティアの参加を得て2023年6月に開始された同パイロットでは、ウォレット取引を制御するバックボーンとしてリップルレジャーテクノロジーが使用されている。

MOF(パラオ財務省)は、この段階で700件以上の取引が完了しており、そのうちの400件以上が小売業者への支払いだった事を公表。報告書では、参加者と小売業者の両者が試験運用中に良い経験をしており、一部政府関係者からの反対に直面したものの、PSCはデジタル決済システムとして好意的に受け入れられたと述べている。

パラオステーブルコイン試験運用の今後

PSC試験の第2段階については明確な言及はないものの、MOFは次のように述べている。

長期的な目標は、便利で費用対効果の高い支払い方法としてPSCを全国的に導入することである。

この目的のために試験運用では、より多くの金融機関、小売業者、個人が決済ネットワークに参加できるようにし、その範囲を拡大することを目指す。また、報告書はこのデジタル現金の代替品を使用するメリットを一般大衆に示すための教育キャンペーンの組織化も要求。さらにMOFは、PSCがドルに固定されたデジタル化トークンであり、パラオが「法的規制を確立する必要がある」ことを考慮し、パイロットのその後の段階ではコンプライアンスに重点を置くと宣言したうえで、次のようにコメントしている。

ステーブルコインネットワーク内の取引のセキュリティと透明性を確保し、この革新的な決済システムの信頼性を促進するフレームワークです。

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