TVLが414億2,000万ドルに達し、DeFi市場が反発
最近の仮想通貨経済の成長の中で、分散型金融またはDeFiプロトコルのTVL（DeFiプロトコルに預けられた仮想通貨資産）は400億ドル（約6兆円）の基準を超えており、大幅な回復を示している事が分かった。
2023年8月中旬以降、その水準を下回ったままとなっており、時価総額上位100のDeFiコインは500億ドル（約7.5兆円）をわずかに下回る水準にある。10月23日（月曜日）以降、DeFiのTVL値は400億ドルを超えており、DefiLlamaによると、26日（木曜日）時点でその額は414億2,000万ドル（約6.2兆円）となっている。
TVL による主要なDeFiプロトコル10すべてが、過去1週間で2桁の増加を経験している。Summer FinanceとAaveがこの期間で20%を超える上昇を見せ、最前線に立っている。その他の大幅な値上がり銘柄としては、Rocket PoolやLido Financeなどが挙げられる。DeFiのTVLが最後にこのレベル付近にあったのは2023年8月15日であった。
30日間で、TVLサイズの上位10位のDeFiプロトコルのうち9つが増加を記録したものの、ユニスワップ（Uniswap）は月間15.94%の損失を記録している。今月の主な値上がり銘柄はAaveとJustlendで、それぞれ約17.15%の上昇を確保した。
軒並み上昇するDeFi市場
総額414億2,000万ドル（約6.2兆円）のうち、206億2,000万ドル（約3兆円）はイーサリアム（Ethereum/ETH）、つまりETHリキッドステーキングプロトコルにある。
これは、イーサリアムの流動性ステーキング市場から生じた現在DeFiのTVL の 49.78% に相当する。さらに、上位10のDeFiプロトコルのうち4つは融資に重点を置いているものだ。DeFiのTVLは改善を示しているが、上位100のDeFiコインの価値は499億5,000万ドル（約7.5兆円）となっている。
過去24時間で、これらのDeFiトークンの世界的な取引量は419億7,000万ドル（約6.3兆円）に達した。なお、上位10社のうち、チェーンリンク（Chainlink/LINK）が今週最も大きく上昇し、米ドルで43.1%上昇。リド（Lido）のDAOトークンであるLDOは22%上昇し、Injective（INJ）は 37.7% 上昇。SURE、TRB、BOND、KWENTAなどのトークンも、過去1週間で顕著な上昇を見せ。逆に、STPT、BNT、NRV、RBN では4%から13%の範囲の損失が発生した。
仮想通貨市場の幅広い上昇傾向にもかかわらず、今週は上位100のDeFiコインのうち合計17コインが損失を記録している。
