ブラックロック(BlackRock)によるボイジャー(Voyager)偽買収ニュースでVGXトークン急増

ブラックロックがボイジャー買収フェイクニュースでGXが高騰

世界で最も実質的な資産運用会社であるブラックロック(BlackRock)が経営危機に陥った仮想通貨金融会社ボイジャー(Voyager Digital)を買収したと誤ったメディア報道がなされたことで、ボイジャートークン(Voyager Token/VGX)の価値が一時的に高騰した事が分かった。

この誤ったニュースはAP通信などの主要メディアチャンネルで広まり、AP通信は有料プレスリリースを通じてそれを報じた。なお、このニュースが虚偽であることが判明すると、VGX は急激に下落している。

フェイクニュースによるVGX価格一時値上げ

多くのメディアは今回、確証のないニュースを急いで共有し、重要な検証プロセスを無視している。

これらの報道機関の中には、主張に対する否定できない反論を考慮しても、記事を撤回していないメディアもある。この誤った情報の背後にいる犯人はまだ特定されていないが、主な目的はVGX価格を人為的に操作することにあったと考えられている。このスキームは一時的に機能し、トークンは8%急騰し、最高値は0.15335ドルとなっていた。

このニュースがフェイクであることが確認されると、VGX価格は15%下落し0.1248ドルに達した。この減少は、苦境に立たされているデジタル資産への関心が薄れていることを示している。今回のフェイクニュース事件は、仮想通貨市場の操作者が利用する戦術を浮き彫りにしたと言える。仮想通貨の価値はニュースに基づいて変動することが多く、悪意のある攻撃者は、物語を広めることによって価格を歪めることが増えている。

ブラックロックの仮想通貨ベンチャー

ブラックロックは2023年6月、スポットビットコインETFを申請したことから分かるように、成長する仮想通貨市場への進出を拡大している。

日本語訳:
ブラックロックCEOラリー・フィンク氏:「仮想通貨の役割は…さまざまな方法で金をデジタル化することだと私は信じている。”…….”明確にしておきたい:ビットコインは国際資産である。」

さらに、2022年の調査では、主要な仮想通貨における85%の最適な配分というブラックロックの提案が明らかになっている。さらに、時価総額上位5社のビットコインマイニング企業のうち4社に対するブラックロックの投資が明らかになっている。これらの動きは、仮想通貨投資に対するスタンスの見直しを公に表明した同社ラリー・フィンク(Larry Fink)CEO(最高経営責任者)と一致している。