Metaが28億ドルの損失
ソーシャルメディア大手でMeta(旧、Facebook)のMetaverseDivisionは、メタバース専門部門が今四半期に28億1,000万ドル(約3,776億円)の損失を被ったことを明らかにした。
Metaは今四半期、メタバースに特化した部門であるFRL(Facebook Reality Labs)の第2四半期の業績と収益が振るわず、28億ドルの損失を計上したとのことだ。FRLは、Facebook、Instagram、Messenger、Whatsappとは区別され、メタバースに進出するMetaの中心となるハードウェア、ソフトウェア、コンテンツの構築に重点を置いている。
メタバース部門の成果はまだ
2022年第2四半期の決算報告によるとFRLの収益は、4億5,200万ドル(約607億円)で、前四半期から35%減少。2021年、同部門は102億ドル(約1兆3,702億円)という驚異的な年間損失を計上し、2022年にはこの数字を超える勢いで、Metaのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは次のように述べている。
今後数年間は、明らかに非常に高価な事業であると認めています。しかし、メタバースがわれわれの生活のあらゆる部分で重要性を増すにつれ、これを構築する上で重要な役割を果たしたことを嬉しく思うようになると確信しています。これらのプラットフォームの開発を支援することで、競合他社が制約に制限されることなく、業界全体が最善と信じる方法で、これらの体験を構築する自由を得ることができます。
同CEO氏は、2021年秋にFacebookの社名をMetaに変更した際、会社全体の倫理観をメタバースの支配に変更。デジタルアバターが操る没入型の未来版インターネットは、商業、仕事、娯楽、社会的交流の中心になるとの見解を示している。そのため、数十億ドルを投じた同社のメタバース部門はまだ成果を上げていないものの、同CEOは今回の四半期決算において、それが賢明な長期戦略であることを株主に納得させようとしたとのこと。
一方で、今期は会社全体の収益が3%強改善し、288億ドル(約3兆8656.6億円)となったにもかかわらず、第2四半期の業績報告書が発表された後、同社の株価は時間外取引で約4%下落し、163.81億ドル(約2兆1,970億円)となっている。