オマーンがビットコインマイニングに11億ドルの投資へ
アラビア半島の国オマーン（Sultanate of Oman、正式国名：オマーンスルタン国）は、伝統と革新を融合させ、新たな経済の地平を切り開くビットコイン（Bitcoin/BTC）マイニングへの11億ドル（約1606.5億円）の戦略的投資を発表した。
オマーンは広大な砂漠の風景と豊かな歴史で知られている国だが、最近では、現代デジタル世界で注目を集めている国である。大手メディアフォーブスの報道によると、同国は私有のビットコインマイニング施設に11億ドル以上を投資する予定であり、経済的焦点の大きな変化を示している。保守的な性質にもかかわらず、オマーンの厳格な規制に関する議論は、ビットコインがイスラム法に沿っており、現代のイノベーションと根深い伝統を融合しているという結論に達している。
経済の多様化と雇用創出
同メディアによると、湾岸協力会議加盟国の中でオマーンのGDP（国内総生産）は最も低いものの、明るい兆しも見えている。
オマーンの大学卒業者の約24% がコンピューターサイエンスの学位を取得している。ただし、自分の分野で仕事に就いているのはわずか5%である。同国のビットコインマイニングインフラストラクチャーへの今投資は、テクノロジーに精通した卒業生に十分な雇用の機会を提供することを目的としている。オマーンの新興企業エクサヘルツ（Exahertz）は、このデジタル変革の最前線に立ってきた。11MWの容量を持つパイロットビットコインマイニングサイトを設立する計画と、800MWまで拡張するという野望により、この国の技術情勢はパラダイムシフトを経験することになる。
オマーンの成長するビットコインマイニング施設
サラーラ・フリーゾーン（Salalah Free Zone）では最近、3億5,000万ドル（約511億円）規模のデータホスティングおよび仮想通貨マイニング施設が立ち上げられた。
法人税が安いことで知られるオマーンは、すでにデータホスティング部門が盛んで、最近の追加は、10カ月以内にオマーンに設立された2番目の重要なマイニング施設となる。これらのセンターを合わせると、その価値はなんと7億4,040万ドル（約1,081億円）になる。
オマーンのビットコインマイニングンフラストラクチャへの 11 億ドル戦略的投資は、オマーンの先進的なビジョンと経済多角化への取り組みを体現。オマーンは常に伝統と現代性が融合してきた国だが、今仮想通貨の領域への進出により、世界舞台での地位がさらに強固になると期待されている。
