チャールズ・ホスキンソン氏が増加する詐欺行為について警告
カルダノ(Cardano)の創設者チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏はツイッターで、主にカルダノ・エイダコイン(ADA)投資家をターゲットにした詐欺戦術について一般に警告した。
同氏はツイートで、詐欺師が彼になりすまして、何も疑いを持たないADAコミュニティメンバーにメッセージを送信していることを明らかにした。ユーザーはホスキンソン氏に対し、詐欺師が新しく開設されたホスキンソン・ヘルス・アンド・ウェルネス・クリニック(Hoskinson Health and Wellness Clinic)に関するメールを送信して本人になりすまそうとしていると語っている。
メールの背後にいる詐欺師は、新しく立ち上げられた医療センターがカルダノエコシステムを開発するという同氏のビジョンの一部であると指摘。医療情報を迅速に共有しないことがいかに命を落とすことにつながったかについて記載されていたとのこと。対照的に、カルダノのような新興テクノロジーを利用して医療情報に簡単にアクセスできるようになれば、命と時間を節約できると詐欺師らは指摘したうえで、メールには次のように記載されている。
私たちは、カルダノブロックチェーン上の最初の医療マルチチェーンとしてこのプロジェクト提携を結んでいます。このようなプロジェクトがピークに達すると、それらが生態系や生活全般に与える影響は想像できるでしょう。
なお、詐欺師はメール受信者に対し、ADAコインを誠実に購入し続けるため、新たに開始された「medical chain(医療チェーン)」について調査するよう促している。
ホスキンソン氏が詐欺師を特定するヒントを共有
この展開にツイートで反応したホスキンソン氏は、ADAコミュニティのメンバーに対し、直接メールを送信しないことを念押ししている。
同氏は、悪意のある者たちが、疑いを持たない投資家から資金を盗もうと、さまざまな戦術を使って同氏になりすましていると指摘。さらに同氏は、ADA愛好家が彼になりすました詐欺師を特定するために採用できるヒントを共有。同氏によると、ADA愛好家は、このような悪意のあるメール送信者に、PGP(Pretty Good Privacy)キーの署名を使用して身元を確認するよう依頼する必要があるという。なお、このPGPとはデータを暗号化してやり取りするためのソフトウェアの一つで、電子メール、ディレクトリ、ファイルの暗号化と署名に使用されるものだ。