ウィンクルボス兄弟が仮想通貨取引所Geminiに融資

ウィンクルボス兄弟がGemini に融資

億万長者のタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)兄弟は、デジタル資産の1年にわたる市場低迷で数々の挫折に直面した仮想通貨取引所Gemini Trust Company, LLCを支援するため、融資したことが明らかになった。

日本語訳:
排他的:ジェミニの創設者であるタイラーとキャメロン・ウィンクルボスは、仮想通貨プラットフォームに1億ドルを貸しました

この問題に詳しい2名の人物によると、同兄弟は最近、仮想通貨取引所Geminiに対して1億ドル(約133.4億円)を融資。関係者によると、Geminiはここ数カ月間、非公式に外部の投資家に資金提供を求めていたが、合意に至らなかったため、このような動きに至ったとのこと。金融情報提供および調査を手掛けるピッチブック(PitchBook)の最新データによると、仮想通貨取引所FTXの破綻やテクノロジーおよび仮想通貨業界の減速を受けて、仮想通貨スタートアップ企業へのベンチャー資金が激減。第1四半期には前年同期比80%減の24億ドル(約3,200億円)となっている。

厳しい経済状況のGemini

Geminiは仮想通貨の弱気市場で独自トラブルを経験しており、2021年11月に71億ドル(約9,470億円)の評価額で4億ドル(約533.5億円)を調達した時とは対照的に厳しい経営状況である。

FTXの崩壊による影響により、仮想通貨の貸し手であるGenesis Global Holdcoが破産したことで、Geminiは大きな打撃を受けている。というのも、Genesis Globalは、Geminiの融資商品「Gemini Earn」の唯一のパートナーであり、2022年11月にGenesis Globalが引き出しを凍結した事で、GeminiはEarn口座の償還を一時停止せざるを得なかったようだ。この措置により、9億ドル(約1,200億円)の顧客資金が宙に浮き、ウィンクルボス兄弟とGenesisの親会社であるDigital Currency Groupのバリー・シルバート(Barry Silbert)CEO(最高経営責任者)との間で激しい口論に発展している。

同兄弟は2004年、ハーバード大学の元同級生であるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏がFacebookのアイデアを盗んだとして提訴したことで、初めて話題となった。今回の件に関して、Geminiと同兄弟は、正式なコメントを控えており、詳しい合意内容などは明らかになっていない。

一方で、CryptoCompareのデータによると、世界のスポット取引量におけるGeminiの市場シェアは、1年前の0.2%から0.13%に低下。Geminiは過去24時間に1,300万ドル(約17.3億円)のスポット取引量を記録しているが、CoinMarketCapによると、米国最大の仮想通貨取引所であるCoinbaseは、同じ期間に約6億6,000万ドル(約880億円)の取引をしている。