ブラジル証券取引所がラテンアメリカで最初のビットコインETFを上場

QR Capital がラテンアメリカ発のビットコインETFとして上場

ブロックチェーン投資会社のQR Capital(QRキャピタル)のビットコインETF(上場投資信託)が、現地時間の6月24日(木曜日)ブラジル証券取引所で取引を開始したことが明らかになった。

今回のQRキャピタルのETF取引開始により、南米初のビットコインETFの取引が開始されたことになり、投資家からの注目が集まっている。ブラジル証券取引委員会は2021年3月、QRキャピタルのビットコインETFを承認しており、同社によれば、ビットコインETFは、秘密鍵を気にすることなく、投資家に安全な保管と毎日の流動性を備えたビットコインへのエクスポージャーを提供できるとのこと。

QRキャピタルのフェルナンド・カルヴァリョ(Fernando Carvalho)CEOは次のように語っている。

より安全でシンプルなビットコイン投資の選択肢を求めて、市場が成熟していることがわかる。当社のビットコインETFは、金融市場と仮想通貨市場の双方にとって画期的なものであり、双方の収束点となるものだ。ブラジルの投資家は、ビットコイン購入のための規制された、強固な選択肢を手に入れた。


ビットコインの株式市場参入は歴史的瞬間

カルバリョ氏は、ビットコインの株式市場への導入は、伝統的な金融市場と仮想通貨市場の両方にとって歴史的な瞬間であると付け加えた。

実際、ビットコインETFはカナダではすでに承認されているが、米国では、SECはまだ明確な決定を明らかにしておらず、規制当局は現在、ビットコインETFの提供を遅らせることに尽力していると考えられる。

一方で米シカゴ・オプション取引所は、米資産運用大手Fidelity Investments傘下の、投資大手Wise Origin Bitcoin Trustのビットコイン上場投資信託申請を支持していることを認めているほか、現在SECには、少なくともVanEck、Kryptoin、WisdomTree、Valkyrie、SkyBridge、NYDIG、Galaxy Digitalら7社がビットコインETFを申請しており、SECが承認するか否かに多くの注目が集まっている。