英国財務省が仮想通貨規制計画の最終決定へ
英財務省は外国企業の国内販売制限や広告規制など、仮想通貨業界を規制するためのパッケージの計画を最終化していることが明らかになった。
このパッケージは、FCA(Financial Conduct Authority:金融行動監視機構)に、企業の運営方法や広告の出し方を監視するなど、業界を規制するためのより大きな権限を与えることになる。また、現時点で英国は、規制の特定の重要な変更を最終決定する予定であり、これには英国への国際企業の販売の禁止、広告製品の規制、運用上の失敗に対処するためのメカニズムの作成が含まれている。さらに、海外から英国市場へ販売する企業に対する制限や、仮想通貨化企業の閉鎖方法に関する計画も追加されるとのことであり、包括的な内容になるとみられている。
報告によると、規制当局は業界を調査する権限を持つようになるとされており、FCAは、主にセクター内の企業がどのように機能するかを調査し、提案された後、これらの規則は現在議会に提出されている法律に組み込まれる予定だ。現在、財務省はFCAが事業を監督するのに役立つガイドラインと、国内の業界向けの広告ガイドラインの組み合わせをまとめて確立。報告によると、海外からの英国市場での仮想通貨の販売に制限が設けられる予定であり、この報告書は、制限についてまだ曖昧なままであるが、企業はFCAへの登録を義務付けられる可能性があるとのこと。
FTX破たんに伴う混乱の影響
新しい規制は、2022年11月に米国破産裁判所の保護を申請した仮想通貨取引所FTXの破たんに伴う市場の混乱に伴うものであるとみられている。
実際、FTXの暴落と窮地に立たされた顧客の状態とその財政状況により、業界の監視に対する懸念が高まっており、規制機関は、仮想通貨関連のプラットフォームの崩壊を防ぐための新しい計画を策定し始めている。同じ観点から、英国は顧客を保護するために効果的な方法で業界を提案および規制することを決定。2022年、FCAは英国でサービスを運営する仮想通貨企業が従うべきアンチマネーロンダリング手順の調査を開始。今回の規制に関しては、12月7日に FCA とイングランド銀行の専門家から話を聞く予定であり、議論は仮想通貨のリスクと、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)のプラスとマイナスの影響に関連するものとなるとのこと。