BTC-e取引所関連ウォレットから1万ビットコインが送金される
CoinDeskのAnna Baydakovaによると、2014年のMt.Goxのハッキングに関連しているBTC-e取引所関連のウォレットが2022年11月23日 水曜日に2017年8月以来最大の取引を行ったことがわかった。
合計1万ビットコイン(約1億6500万ドル相当)を身元不明の受取人2人に送金をしたようだ。
After a year of near dormancy, BTC-e today sent $165M in Bitcoin to a group of personal wallets, exchange deposit addresses, and other services – its largest withdrawal since Apr 2018. Read on those tx’s and others from the rogue exchange in recent weeks. https://t.co/HxamLo1lrL pic.twitter.com/GSZyrm8iZu
— Chainalysis (@chainalysis) November 24, 2022
今回の送金の関連ポイントまとめ
まず、発生したトランザクションの一部として3,500BTCを受信したアドレスが、そこから300BTCを別のアドレスに送金していることがわかった。それがさらに分割され、既存で周知されているカストディーサービス以外のウォレットに着金している。
このパターンでは、ウォレットの所有者が自分が所有している他のウォレットに分散するために送金をしたか、非公式の相対取引業者に送金し現金がした可能性がある。残りの6,500枚に関してはそのままの状態になっている。
FTXの崩壊で市場が混乱している最中に今回の送金は行われた。
そもそもの発端であるMt.Goxは、2014年に744,408BTCをハッキングされ破綻した。今回、関連取引所であるBTC-eの運営者とされているAlexander Vinnikは、2017年マネロンなどの疑惑で米司法省の要請を受け、ギリシャのテッサロニキ近郊のリゾート地で逮捕されている。
Mt.Goxの再生管財人である小林信明氏は、7月に債権者に連絡を取り、顧客と債権者が当時約28億米ドル相当の13万7000ビットコインを受け取ることになると述べた。Mt.Goxの件は、ビットコインの売り圧の懸念材料として度々話題になっている。