グローバル決済ブランドVisaがFTXデビットカードプログラムを終了

VisaがFTXデビットカードプログラムを終了

世界最大の決済処理業者であるVisaは、新しいデビットカードプログラムを導入してから 1カ月も経たないうちに、FTXとの関係を終了した事が分かった。

FTXは現在、当NEXTMONEYの特集記事「王立バハマ警察は、FTXが「犯罪的不正行為」で捜査」で報じたように、不正行為の可能性についてバハマの証券規制当局と金融調査官による調査に直面している。Visaの広報担当者は、負債を抱える仮想通貨取引所の状況を「不幸」と見なし、ロイター通信に対し、同社は「動向を注意深く監視している」と語っており、公式声明の中で次のようにコメントしている。

私たち、FTXとのグローバル契約を終了し、米国のデビットカードプログラムは発行者によって閉鎖されています。


10月にVisaとのパートナーシップ提携を開始したばかり

Visaは、今年10月、当NEXTMONEの10月11日付特集記事「VisaとFTXのパートナーシップにより、40カ国でデビットカードが利用可能に」で報じているように、FTXとの提携を発表している。

アカウントにリンクされたVisaデビットカードを新たに40カ国で開始した。個のパートナーシップの焦点は、デビットカードプログラムを米国の顧客に導入した後、ラテンアメリカ、アジア、ヨーロッパに拡大することであった。11月13日、FTXとその姉妹商社であるAlameda Research社を含む130の関連会社が米国で第11章手続きを申請した。サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏は、同社CEOを辞任し、ウォール街のベテラン破産弁護士であるジョン J. レイIII(John J. Ray III)弁護士に引き継がれた。

一方、バンクマン-フリード元CEOは、仮想通貨コミュニティからの大きな反発に直面した。FTX は4 億ドル(約558億円)のシリーズC資金調達ラウンドを今年開始しており、その評価額は320億ドル(約4.5兆円)を超えていた。さらに別関連の展開で、米国に本社を置く仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)は、法執行機関との関与後、FTXグループ、Alameda Researchおよび両社の幹部に関連するアカウントを凍結すると発表した。

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2022.10.11