カザフスタン国立銀行がデジタルテンゲをBNBチェーンと統合へ
カザフスタンの中央銀行にあたるNKB（National Bank of Kazakhstan：カザフスタン国立銀行）は、大手仮想通貨取引所BinanceのブロックチェーンプラットフォームBNB チェーンを使用し、CBDC（中央銀行発行デジタル通貨）を展開する予定である事が分かった。
National Bank of Kazakhstan (NKB) will integrate their CBDC on @BNBchain. #BNB https://t.co/33WMKwAczm
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) October 27, 2022
カザフスタン国立銀行(NKB)は、CBDCを
この決定は、カザフスタンにて営業許可を取得したBinanceのジャオ・チャンポン（趙 長鵬：Zhao Changpeng）CEO（最高経営責任者）によって公表されたものであり、カザフスタン金融当局側についてもCBDCをBinanceが開発したBNBチェーンに統合することをTwitterで発表している。
消費者と加盟店を対象にCBDCパイロットを開始
Binanceは、中央アジアの国の金融ハブであるAIFC（Astana International Financial Center =アスタナ国際金融センター）から運営されている間、交換やカストディを含むデジタル資産のさまざまなサービスを提供するライセンスを付与されている。
規制当局の承認を受けた後に同CEOは、同取引所がNKBのベリック・ショルパンクロフ（Berik Sholpankulov）第一副総裁とNKBの決済・金融技術開発センター責任者のビヌール・ジャレノフ（Binur Zhalenov）氏と会談したことを明らかにした。同CEOは、中央銀行の役人をBNBチェーンコミュニティに紹介し、カザフスタンのデジタルテンゲとブロックチェーンプラットフォームとの統合のテストについて話し合っており、同CEOは次のように語っている。
ご存じないかもしれませんが、NKB は最近、管理された環境で、実際の消費者と加盟店を対象にCBDCパイロットを開始しました。
中国の異性によってマイニングハブとなったカザフスタン
同CEOは、NKBがデジタル通貨のユースケースを準備することを楽しみにしていると強調し、これによってBNBチェーンに統合する方法を理解できるようになるとみられている。
両社の最終的な目標は、従来の銀行と仮想通貨エコシステムの間のギャップを埋めることである。2021年の中国による仮想通貨マイニングの取り締まりを受けて、仮想通貨マイニングのホットスポットとなったカザフスタンは、仮想通貨取引プラットフォームの活動を含め、仮想通貨市場を規制するための措置を講じてきた。国の法定通貨でビットコインを購入する取引は、最近、地元の銀行とは別の認可取引所であるIntebixによって行われた。
Binanceは以前、同国のデジタル資産市場の「安全な発展」への支援を約束しており、同取引所とヌルスルタン政府は、カザフスタンの金融監視庁と署名した覚書の下で、仮想通貨が関与する金融犯罪に関する情報を共有することに合意している。
