DBS銀行がサンドボックスとパートナーシップ締結してメタバースへ

DBS銀行がSandboxとパートナーシップ締結でメタバースへ

シンガポールで最大に銀行であるDBS銀行(星展銀行)は、Sandboxと提携し、コミュニティに焦点を当てたメタバースを作成し、より持続可能な世界を推進していくことが分かった。

同銀行の技術者は、没入型要素を備えた3×3のLAND(土地)プロットを開発し、クライアントとやり取りする新しい方法を模索するとの事。LANDはサンドボックス メタバースのデジタル不動産の一部であり、NFT(非代替性トークン)で表され、プレイヤーは資産と没入型体験でカスタマイズできるとのことで、DBS銀行のピユシュ・グプタ(Piyush Gupta)CEO(最高経営責任者)によると、急速に変化するデジタル環境では、実際にやってみることが最善のアプローチだという。

同銀行は、最近になってDBSデジタル取引所を通じて機関投資家や富裕層の個人に仮想通貨へのアクセスを提供することをシンガポール金融庁から承認された後、NEXTMONEYの特集記事「DBSシンガポールが最も裕福層むけ向けの仮想通貨サービス拡大へ」で報じたように、仮想通貨サービスを300,000人のアジアの裕福層顧客へ拡大すると発表している。

DBS銀行は銀行の未来への準備へ

グプタCEOによると、今パートナーシップは、Sandboxの「説得力のある」ユースケースを作成すると同時に、技術に精通した新世代スタッフが将来の取り組みをリードする準備を整える事を明らかにしている。

Sandbox を使用すると、ユーザーは VoxEditSandboxマーケットプレイスGame Makerを使用して自分の作品から利益を得られるとのこと。VoxEdit を使用すると、ユーザーは3Dオブジェクトを作成してアニメーション化も可能だ。これをSandboxマーケットプレイスにエクスポートすると、NFT ゲームアセットとして表示されるとのこと。NFT は、分散ストレージ施設である惑星間ファイル システムにアップロードされ、その後NFT はブロックチェーンに登録され、所有権が確認される。Game Maker を使用すると、ソフトウェアコーディングの経験がなくても、誰でも3Dゲームや体験を作成可能だ

バランスをとる行為に直面したシンガポール当局

DBS銀行はシンガポール最大の銀行で、2021年12月時点で6,860億ドル(約97.8兆円)の資産を有している。

グプタCEOの見解は、シンガポールと関係のある少なくとも3つの主要仮想通貨企業が清算を受けているか、消滅したヘッジファンドの3AC(Three Arrows Capital)を含む債権者からの保護要求後に、より明確になっている。これに対応して当局は、仮想通貨製品の個人投資家へのマーケティング管理規制を設け、ショッピングモールやソーシャルメディアサイトなどの公共の場所での特定の仮想通貨サービスの公的な広告を制限するガイドラインを発行。この制限は、2022 年9月30日(金曜日)より開始されるとのこと。

なお、この規制によってCrypto.com は、2022年シンガポールF1グランプリ中に広告を削減する必要があり、チーム車やアパレルの看板とは異なり、看板を並べることは許可されないとのことだ。

DBSシンガポールが最も裕福層むけ向けの仮想通貨サービス拡大へ

2022.09.07