PayPalがTRUSTネットワークに参加
PayPalは、金融業界のトラベルルールに準拠する事を目的に、CoinbaseのTRUSTネットワークに参加した事が分かった。
PayPal は、トラベルルールの規制遵守について、CoinbaseのTRUSTネットワークに参加し、今後、他の数十の企業と協力して行くとのこと。8月22日(月曜日)のCoinbaseによる声明の中で、PayPalはCoinbaseのTRUST(Travel Rule Universal Solution Technology)ネットワークに参加。
PayPal は、その他のTRUSTネットワークとともに、銀行秘密法によって米国の金融機関に要求される、トラベル ルールへの準拠を強化するために取り組んでいくとのこと。このルールは、顧客が一定額以上の取引をした場合、金融機関が顧客に関する情報を共有することを要求する。
Coinbaseによる広範な規制の遵守を支援するPayPal
CoinbaseのTRUSTネットワークは、ユーザーのプライバシーを保護しながら必要なデータを開示することを目的としている。
ユーザーデータの中央ストア使用を回避し、Exigerのコンプライアンスおよびリスク管理ソリューションを通じてメンバーが信頼できることを保証するとのこと。TRUSTネットワークのメンバーは 2 月時点で18人と少なかったものの、ここ数カ月で急速に成長し。PayPalがTRUSTに参加することを決定したことで、グループのメンバー数は38人に増員されている。
Binance.US、Crypto.com、Gemini、Krakenなどのいくつかの主要な仮想通貨取引所は、CoinbaseとともにTRUSTに関与。このネットワークに関与している他の企業には、USDコイン(USDCoin/USDC)発行会社のCircle、投資マネージャーのFidelity Digital、株式および仮想通貨取引アプリのRobinhood、仮想通貨の貸し手であるNexosが含まれているとのこと。
PayPalは2020年10月に仮想通貨取引を導入。同夏、PayPalはこれらの機能をさらに拡張し、顧客が6月に初めて仮想通貨を引き出して入金できるようにしている。PayPalの仮想通貨機能範囲が拡大するということは、規制をより広範に遵守する必要があることを意味し、Coinbaseのネットワークに参加するというPayPalの決定は、その点でおそらく広範な規制の遵守を支援すると考えられている。