ラグジュアリーブランドのグッチが一部店舗で仮想通貨の受け入れへ
高級ファッションブランドのグッチ(Gucci)は、米国の一部の店舗で他のコインと一緒に支払いとして、BAYC(Bored Ape Yacht Club)エコシステムのイーサリアム(Ethereum)ベーストークンであるエイプコイン(ApeCoin/APE)を受け入れたことが明らかになった。
グッチは仮想通貨決済にApeCoinを追加し、ラグジュアリーブランドによる仮想通貨エコシステムの探求に、新たな一歩を踏み出した。グッチの仮想通貨決済サポートの拡大は、5月に明らかにされたBitPayとの提携によるものであり、BitPayはプラットフォームにApeCoinとユーロコイン(EuroCoin/EUROC)を追加したとのこと。さらにグッチは、米国の一部ブティックでApeCoinサポートを導入する初の小売業者となり、大きな注目が集まっている。
Gucciによる仮想通貨の受け入れ
ApeCoinは、Yuga LabsのBored Ape Yacht Clubを中心に構築されたメタバースアプリケーションであり、近日発売予定のOthersideゲームなどに電力を供給するデジタル・トークンとしてリリースされたもので公式Twitterから次のようにツイートされている。
Now accepting @ApeCoin payments via @BitPay, select Gucci boutiques in the USA expand the range ofcryptocurrencies available for in-store purchases, yet another step in the House's exploration of Web3.
— gucci (@gucci) August 2, 2022
現在、BitPay経由でApeCoinの支払いを受け付けており、米国の一部のグッチ ブティックでは、店舗での購入に利用できる仮想通貨の範囲を拡大し、Web3を探求するグッチの新たな一歩となっています。
実際、グッチはVogue Businessとのインタビューの中で、一部店舗でビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、シバイヌ(ShibaInu/SHIB)、ライトコイン(Litecoin/LTC)といったトップコインの受け入れ開始を表明。支払いは、BitPayのサービスを介して、仮想通貨ウォレットでQRコードをスキャンすることで行われるとのこと。
Web3領域で拡大を続けるグッチ
グッチは今年に入ってからWeb3の領域での活躍を拡大させており、1月にはビニール玩具メーカーのSuperplasticと提携し、コラボレーションNFT(非代替性トークン)を立ち上げている。
その後、イーサリアムのメタバースゲーム「The Sandbox」の一部となるGucci Vaultのロケーションを公開している。また、NFTアートプラットフォームのSuperRareとデジタル展示でコラボしたほか、Bored Ape Yacht Club、Cool Cats、World of Women、CrypToadzといった人気のプロフィール画像プロジェクトの上に掲載できるアパレルデザインを制作するデジタルテーラーとも協力している。
一方で、ジュエリーブランドのティファニーは、当NEXTMONEY http://nextmoney.jp/ の特集記事「ティファニーとの提携後にCryptoPunk NFTの売上が248%増加」で報じたように、別のYuga Labs所有プロジェクトCryptoPunksを中心としたNFTプロジェクトを発表するなど仮想通貨業界での活躍が期待されている。