ヘッジファンドがUSDTショートを試みる
テザーのパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CTO(最高技術責任者)は6月27日(月曜日)、ヘッジファンドがテザー(Tether/USDT)に対するいくつかのヘッジファンドによる「オープンで協調的な」攻撃と彼が呼んだものに対処し、テラ(Terra/LUNA)の崩壊に続くFUD(※1)の別の波を広めるために行われている説明している事が分かった。
恐怖心や不安を意味し、Fear=恐怖、Uncertainty=不確実、Doubt=疑問からなる造語
これらのヘッジファンドは、永久契約を利用してスポット市場でショートセルし、DeFiプールに不均衡を生じさせることによって目標を達成しようとしていたと説明。
1/
I have been open about the attempts from some hedge funds that were trying to cause further panic on the market after TERRA/LUNA collapse.
It really seemed from the beginning a coordinated attack, with a new wave of FUD, troll armies, clowns etc. https://t.co/hhcsgHV1Ow— Paolo Ardoino (@paoloardoino) June 27, 2022
私は、TERRA/LUNAが崩壊した後、市場でさらなるパニックを引き起こそうとしていたいくつかのヘッジファンドからの試みについてオープンにしています。
それは最初から、FUD、トロール軍、ピエロなどの新しい波による協調攻撃のように見えました。
これらの取り組みが成功した場合、ヘッジファンドはかなり低い価格でUSDTを買い戻す前に、数十億ドル相当の圧力を生み出したであろうとTwitterスレッドを介して同CTOは述べている。
ヘッジファンドが抱えるFUDとは
アルドイノCTOの説明によると、ヘッジファンドが広がっているFUDの中には、テザーは100%支援されているか否かではなく、テザーは以前、NEXTMONEYの特集記事「ジム・クレイマー氏:中国の恒大危機の中で仮想通貨市場に注意を促す」で報じたように、Evergrande(恒大集団)危機により、85%が中国のCP(コマーシャルペーパー)(※2)にさらされていたことが挙げられると述べている。
企業が短期資金調達の目的で、公開市場にて割引形式で発行する無担保の約束手形の事
また、同CTOは透明性を示すためにすべてのテザーが行われ、「米国債に移行するためにCPのエクスポージャーを段階的に廃止するというコミットメント」があるため、攻撃者は攻撃をやめなかったと述べている。同CTOは、テザーのCPのエクスポージャーが450億ドル(約6兆860億円)から84億ドル(約1兆1,361億円)に削減されたことを発表。テザーの100%支援を繰り返し、最近業界で「聖なる英雄」と見なされていると述べ、問題を抱えていたヘッジファンドにジャブを投げた。