BinanceはKYCと制裁措置スクリーニング強化でセキュリティ対策を強化

Binanceがセキュリティ対策を強化

制裁の遵守を確保し、仮想通貨の違法取引によってもたらされる潜在的なリスクからプラットフォームを保護するためにBinanceは、分析データ会社のKharonとクラウドネイティブのスクリーニングプロバイダーであるNeteriumを含む2つの会社と提携した事が分かった。

今回発覚した今パートナーシップは、取引所の顧客確認(KYC)プロトコルを強化し、制裁措置の審査を改善することを目的としており、違法転送を検出するこの取り組みでNeteriumはKharonのデータをBinanceのスクリーニング環境に転送するように働く。この動きは、仮想通貨ファンドの違法な動きの背後にある組織を特定するための取引プラットフォームの機能を強化するための新しいデータソリューションの展開をさらに促進するとのこと。今回のパートナーシップに際し、Binanceの制裁のグローバル責任者であるチャグリ・ポイラズ(Chagri Poyraz)氏は、次のようにコメントしている。

世界最大の仮想通貨取引所の維持と構築を継続する中で、業界をリードするコンプライアンスプログラムの構築に取り組んでいます。KharonおよびNeteriumと連携することで、Kharonのクラス最高のデータをNeteriumの革新的なテクノロジーと活用して、リスクに対処できます。


Binanceの目標は制裁の強化に対する信頼を築く

Binanceは1日あたりの平均取引量は240億ドル(約3兆507億円)にのぼり、主要仮想通貨取引所は、高度なKnow Your Customer(KYC)、リスク、および制裁ソリューションを実装することにで、コンプライアンスプログラムを開発する初のプラットフォームになる。

両技術を利用することで、制裁を強化する際の交換スクリーニング活動への信頼が構築されるほか、規制要件を満たし、増大するリスクに対処することで、Binanceはサービスを世界中に拡大できる。Kharonのチーフクライアントオフィサーであるハワード・メンデルソン(Howard Mendelsohn)氏は、仮想通貨ベースのエコシステムにもたらされるリスクを考慮すると、仮想通貨指向のプラットフォームにはより多くのセキュリティが必要であると述べている。

Neteriumは非常に高いスケーラビリティと非常に複雑なユースケースを専門としており、Binanceの要求の厳しいコンプライアンスプロセスには、APIが提供するように設計されたレベルのパフォーマンスと柔軟性が正確に必要である。