OpenSeaがスマートNFTマーケットプレイスシーポートを発表

OpenSeaがWeb3 NFTマーケットプレイスSeaportを発表

人気のNFTマーケットプレイスOpenSeaは5月20日、人気のトークンコレクションを取引するための全く新しいWeb3 NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスとなる、シーポート (Seaport)を発表したことが明らかになった。

日本語訳:
NFTを安全かつ効率的に売買するための新しいweb3マーケットプレイスプロトコルであるSeaportをご紹介します。
Seaportは、柔軟性と最適化に重点を置いて、NFTが向かっている新しい進化するユースケースをサポートするように構築されています。

OpenSeaはブログで、安全かつ効率的にNFTを売買するためのWeb3マーケットプレイスプロトコルである、Seaportプロトコルを発表したとのこと。この新しい分散型プロトコルSeaportでは、OpenSeaだけではなく、すべての開発者、コンテンツ制作者、コレクターがこのプロトコルを基に構築できるとのこと。また、Seaportは、売り手と買い手の間の取引を促進するプラットフォームを伴うNFT取引の標準モデルとは異なるアプローチを取っており、売り手は、ERC-20、ERC-721、またはERC-1155形式でオファーができるとのことだ。

チップのサポートも予定

Seaportのユーザーは、NFTアートワークの特定の特徴やコレクションの一部など、欲しい条件を指定してオファーを出せるほか、最初のオファー額を超えない限り、チップをサポートする予定とのこと

発表では、Seaportが取引を正しく処理するためにフルフィルメント(※1)を使用し、具体的にどのように取引を促進するかが説明されているとのことでOpenSeaの責任者は次のように語っている。

OpenSeaはSeaportのプロトコルを管理・運営するものではなく、この共有プロトコルの上に構築された数あるプロトコルのうちの一つに過ぎないのです。採用が進み、開発者が新たな進化したユースケースを生み出す中、私たちは互いに安全を守る責任があります。

(※1)フルフィルメントとは…
注文受付・問い合わせ対応から決済、在庫管理、物流(ピッキング・梱包・配送)、アフターフォロー(サポート、返品・交換対応など)までの一連のプロセスの事を言う。

ソーシャルメディア上では、新マーケットプレイスのプロトコルの概念に混乱を示す人もおり、Seaportと0x v4 NFTスワップとの比較を調査するような声も上がっている。

最近OpenSeaは、NEXTMONEYの4月26日付特集記事「OpenSeaがNFTアグリゲーターGemを買収:プロユーザーエクスペリエンスを拡大」で報じたように、NFTマーケットプレイス・アグリゲーターのGemを買収。熟練ユーザーの経験を向上させることを狙ったと発表しており、これによってGemは、独立した製品として運営されるとし、OpenSeaはコレクションフロアの価格掃引ツールやレア度ベースのランキングなどGemの機能を統合する予定であると述べていた。

一方で、仮想通貨市場が打撃を受け続ける中、NFT市場でも売上高が縮小しており、マーケットトラッカーのNonfungibleによると、USDの販売額は5月上旬の1日あたり6,000万ドル(約76億円)以上から5月20日現在で2,500万ドル(約32億円)程度に減少しているとのこと。

OpenSeaがNFTアグリゲーターGemを買収:プロユーザーエクスペリエンスを拡大

2022.04.26