サムバンクマン・フリード氏がHOOD株7.6%取得
サムバンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏は、Robinhood Markets(HOOD)の株式の7.6%を取得したことで、HOODの株価が時間外取引で28%もの上昇が明らかになった。
SEC(米国証券取引委員会)13Dファイリングによると、仮想通貨デリバティブ取引所FTXの創設者兼CEO(最高経営責任者)であるフリード氏は、HOOD株を5,600万株を購入し、これにより彼はリテール取引プラットフォームの7.6%の株式を取得したとのこと。同氏は、自身が単独で所有するEmergent Fidelity Technologies Ltd.社を通じて株式を購入しており、時間外取引に基づく出資比率は約5億6,000万ドル(約720億円)であり、HOODの終値に基づくと、出資額は4億7,900万ドル(約616億円)強となるとのこと。
ただし、今回の株式の取得にあたり、Robinhoodの支配権の変更または影響を与えるような行動をとる予定はないと述べているとのことだ。
Robinhood 業績悪化の中の朗報
今回の投資は、Robinhoodの業績と収益が悪化しているときに行われたものであり、フリード氏の投資のニュースが流れるわずか数時間前に、Robinhood株は7.71ドル(約990円)の史上最安値を記録している。
実際、Robinhood株は2021年7月のIPO直後に55ドル(約7,000円ん)を記録して以来、右肩下がりになっており、同社の収益も同様に下降線をたどっている。さらに、2022年第1四半期の収益は18%減少し、約3週間前には、成長鈍化やカジュアル投資の世界的な低迷を理由として、従業員の9%を解雇している。
We’re doubling down on creating a multi-generational company where customers can build wealth for their generations.
— Robinhood Comms (@RobinhoodComms) May 12, 2022
私たちは、顧客が自分の世代のために富を築くことができる多世代の会社を作ることを倍増しています。
Robinhoodはツイートで、「最高の顧客基盤を持ち、素晴らしい新製品に魅力的な投資を行ったと考えています。私たちの旅は始まったばかりです。」と述べている。
一方で、同じ四半期報告書から、Robinhoodは仮想通貨部門で、成長を経験していることが明らかになっており、伝統的な資産への投資が低迷する一方で、同アプリでは第1四半期に仮想通貨の取引収入が13%増加。その証拠に、取り扱い仮想通貨の種類を着実に拡大しており、2022年4月、Solana、Shiba Inu、Polygon、Compoundをプラットフォームに追加したばかりである。