Binanceが元規制当局職員2名を採用
世界最大規模を誇る仮想通貨取引所Binanceは4月21日(木曜日)、FCA(Financial Conduct Authority=金融行動監視機構)およびFINRA(Financial Industry Regulatory Authority=金融業界規制機構)の元規制当局職員であるスティーブン・マックワーター(Steven McWhirter)氏およびセス・レヴィ(Seth Levy)氏の採用を発表した。
マックワーター氏は、規制政策ディレクターとしてBinanceに加わる事がわかっており、グローバル規制政策チームを率いてBinanceが最高水準の規制義務を確実に果たすように努めるとのこと。同氏はBinanceに入社前、FCAで9年以上勤務していた経歴を有しており、最近ではデータ、テクノロジー、イノベーション部門の戦略およびエンゲージメントマネージャーを務めていた人物である。同氏はFCA在籍中、ポリシーの対象分野を得意とする専門家として従事しており、FCAの仮想通貨ガイダンスを含む、英国、EUヨーロッパ連合、およびその他の国に焦点を当てた複数のポリシーワーキンググループに参加した経歴を有する人物だ。また、同氏は世界で75を超える規制当局とオブザーバーのネットワークであるGFIN(Global Financial Innovation Network=グローバル金融イノベーションネットワーク)の事務局を管理することにより、金融サービスのイノベーションをサポートしていた。
レヴィ氏は、市場監視の責任者としてBinanceに加わり、世界中のデジタル資産の取引に関連するリスクに対処するように調整された監視インフラストラクチャーとシステムを構築および実装する取り組みを監督する役割を担うとのこと。同氏は、セキュリティ、リスク管理、およびユーザー保護において20年以上の経験を有しており、Citadel(シタデル)およびCitadel Securities(シタデル証券)でグローバル監視責任者として5年以上、FINRAで16年を従事している。FINRAでの同氏の最近の役割としては、市場規制部門のトレーディング分析のシニアディレクターとして活躍している。この役職で、同氏は、米国株式市場の監視の設計と実施、不正行為の調査、および会社の規則や規制への準拠の調査を担当するチームを率いてきた。
リーダーシップとチームの成長と強化を目指すBinance
元規制当局2名の採用に際してBinanceのジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao:趙長鵬)は次のように語っている。
動的で発展途上の規制仮想通貨およびブロックチェーン環境において、Binanceは、ユーザーに安全で安全なプラットフォームを提供することの重要性を信じる世界クラスの専門家を引き付け続けています。スティーブンとセスがグローバルコンプライアンスチームに参加することで、バイナンスを大きく後押しするだけでなく、規制当局、政策立案者、業界リーダーと協力して責任を持ってエコシステムを成長させることでセクターをリードし続けるため、持続可能な方法でより広範な仮想通貨とブロックチェーン業界にもなります。
今回の発表は、グローバルコンプライアンスのリーダーシップとチームを成長させ強化するためのBinanceによる継続的な取り組みの一環で、最近もBinanceはチャグリ・ポイラズ(Chagri Poyraz)氏を制裁のグローバルヘッドに昇進させたばかりである。