FRBが景気後退を指摘する中で仮想通貨は株式を上回る可能性浮上

景気後退がささやかれる中仮想通貨が勝者として浮上

BoA(Bank of America Corporation=バンクオブアメリカ)は、FRB(Federal Reserve Board=連邦準備制度理事会)の最近の行動が景気後退につながる可能性があると警告し、仮想通貨が勝者として浮上する可能性があることが分かった。

BoAのチーフ投資ストラテジストであるマイケル・ハートネット(Michael Hartnett)氏は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他の仮想通貨は、潜在的な不況の中で債券や株式を上回る可能性があると指摘した。同氏は、FRBによる新たな政策が国と世界のほとんどをそのような経済状態に追いやる可能性があると主張している。

不況のなかで仮想通貨が開花するか

バランスシー拡大強化をすることでコロナパンデミックとの戦いに努力を続けた結果、現在は約9兆ドル(約1,123兆円)になまで成長した仮想通貨市場だが、FRBは2022年の初めにそのスタンスを少し変え始めている。

この件について大手メディアのロイターは、BoAのストラテジストからのメモを引用して、“マクロ経済の状況は急速に悪化”しており、世界最大の経済不況につながる可能性があると報告している。

ハートネット氏は、「インフレショックの悪化、金利ショックの始まり、景気後退ショックの到来」などの強い言葉を使って、ほとんどの資産が大幅なボラティリティに直面することを銀行の顧客に警告。それでも、債券や株式などの一部は、他のパフォーマンスを下回っているという。

なぜ仮想通貨なのか

仮想通貨業界とウォール街からそれに向けた一般的なアプローチに従う人々にとって、BoAが潜在的なトップパフォーマーとしてデジタル資産を選択するのを見るのは非常に驚くべきことかもしれない。

実際、BoAが無数の銀行組織とともに、ビットコインと市場全体に対して頻繁にジャブを行ったのもつい最近の事である。何年にもわたって資産クラスを無視した後、BoAは2021年3月にビットコインは非常に不安定であり、「富の貯蔵または支払いメカニズムとしては実用的ではない」と主張。しかし、その後2021年の夏になり、銀行が仮想通貨研究チームを設立し、BoAがビットコイン先物取引サービスを開始したことが知られるようになった数日後、その変化はさらに強まり、BoAの研究者はビットコインを「重要」と呼び、業界全体を「無視するには大きすぎる」と述べている。

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