GameStopによるLoopring発表で混乱を招く
米国テキサス本社を構える世界最大のビデオゲーム販売チェーンであるGameStopは、新しいNFTマーケットプレイスに搭載予定のレイヤー2プランLoopringを発表したことで、混乱を招いていることが明らかになった。
GameStopのNFTマーケットプレイスのベータ版が、Loopringを搭載したスケーリングソリューションとなると記載されたブログポストが、混乱を招いている。Loopringとは、DEX(Decentralized Exchanges=分散型取引所)向けに設計されたイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ロールアッププロトコルであり、この度、GameStopのNFTマーケットプレイスに統合されることが決定した。これに伴い、Loopringのグロース責任者であるアダム・ブローマン(Adam Browman)氏は2022年3月23日(水曜日)、マーケットプレイスのベータ版が稼働したことを発表している。
The future of #NFTs are here + they're powered by #Ethereum's second layer💙
Loopring L2 x @GameStop
Power to the players.
Power to the creators
Power to the collectors.#L222🌀https://t.co/0gdvKLivfp— Loopring💙🏴☠️ (@loopringorg) March 23, 2022
NFTsの未来はここにあります+それらはEthereumの第2層によって供給されています
実際、LoopringのGameStopのNFTプラットフォームへの関与は市場にも大きな影響を与えており、このニュースでループリング(Loopring/LRC)は41%以上の急騰を記録している。しかし、この発表は、Immutable XがGameStopのNFT取引プラットフォームを作成すると発表した、GameStopの以前の声明と矛盾していることから、ユーザーの混乱を招いている。
どのレイヤー2プロジェクトが動力源かは不明瞭
GameStopの第4四半期決算発表によると、NFTマーケットプレイスをImmutable Xのイーサリアムスケーリングソリューションで構築すると発表しており、Immutable Xの共同設立者兼社長であるロビー・ファーガソン(Robbie Ferguson)氏は次のように語っている。
GameStopでのNFT取引の大半はImmutable Xで行われる予定です。Immutable Xは引き続きGameStopの優先的なパートナーであり、今後のゲームもImmutable XのAPIを使用して開発される予定です。
Loopringの事業責任者であるマシュー・ファインストーン(Matthew Finestone)氏が2021年4月にGameStopのブロックチェーン責任者に就任したことなど、いくつかの手がかりはあったものの、GameStopとImmutable Xの提携によってLoopringが除外されたと考えられていたようだ。
GameStopは、NFTマーケットプレイスの開設に向けて現在準備中であるが、実際にどのレイヤー2プロジェクトがその動力源となるかは不明瞭なままである。なお、GameStopのNFTマーケットプレイスは2022年の第2四半期に稼動する予定であり、Immutable Xの他にもいくつかのイーサリアムスケーリングソリューションが含まれると推測されている。