韓国・KB金融グループが仮想通貨ETFをリリースへ
韓国の大手金融機関の1つであるKB金融グループ(KB Asset Management)は、個人投資家に仮想通貨ETF(上場投資信託)と先物商品を提供する予定が明らかになった。
KB Asset Managementは、2月21日(月曜日)、AIベースの投資戦略を介した仮想資産に焦点を当てたデジタル資産管理準備委員会の立ち上げを発表し、ETFのリリースおよびデジタル資産を調査するとのこと。ソウルを拠点とする大手銀行は、デジタル資産市場を国内および世界的に調査することを計画しており、将来的にさまざまな製品発売の可能性について調査をしていくとのこと。同銀行は、韓国のKB Financial Groupの一部門であり、新韓金融フィナンシャルグループShinhan FinancialGroupと並ぶ韓国で2番目に大きい銀行であり、2020年に4,380億ドル(約50兆3,866億円)相当の資産を保持している。
仮想通貨ETFとは、特定資産または資産のコレクションの価値を追跡する金融商品であり、これらの商品により、投資家は実際にトークンを所有することなく保有を多様化できるとのこと。
新委員会では仮想資産の議論も
KB Asset Managementが新たに立ち上げた委員会では、コモディティ、コンプライアンス、リスク戦略の責任者を含む9部門のリーダーが委員会で仮想資産についての議論をしていく予定だ。
ETFの多くは、すでにカナダ、ヨーロッパ、ブラジルで取引されており、米国は2021年10月にProShares Bitcoin Strategy先物支援ETF、ティックBITOがニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引を開始しており、KBのインデックスクォンツ管理責任者であるキム・ホンガン(Honggun Kim)氏は次のように述べている。
仮想資産をテーマにしたエクイティファンドなどを立ち上げることを予定しています。また、仮想通貨に関する定期刊行物も発行する予定です。
韓国政府は現在、地方銀行が仮想通貨取引サービスを直接提供することを許可しない一方、金融機関は、取引所とのパートナーシップを通じて、間接的なデジタル資産の機会を提供できる。韓国の仮想通貨取引所KRXソン・ビョンドゥ(Sohn Byung-doo)CEO(最高経営責任者)は、韓国は業界をさらに受け入れるべきであるとの意見を述べている。実際、約500万人の地元住民がデジタル資産の投資家であると推定されており、仮想通貨市場での1日の取引量は急速に増加しているとも確認されている。