アルファロメオがNFTに参入
イタリアの高級自動車メーカーであるアルファロメオが2月8日(火曜日)、NFT(非代替性トークン)を利用し、新型モデルのメンテナンス記録を追跡、保存することを発表したことが明らかになった。
アルファロメオはトナレ(Tonale)と呼ばれる新しいクロスオーバーモデルを発表しており、いくつかの異なるパワートレインオプションで米国に登場し、そのうちの1つはブランド初のプラグインハイブリッド使用となっている。Tonaleは、前輪を駆動するガソリンエンジン(6速オートマチックトランスミッション)と後輪を駆動する電気モーターを組み合わせたものであり、エンジンは1.3Lのターボチャージャー付きMultiAir4気筒で、180 hp(134 kW)を生成し、電気モーターはさらに120 hp(90 kW)をラフェスタに供給できる仕様だ。さらに、StelvioSUVよりも小さく、特徴的なトレフォイルグリルに、アルファロメオが1989年から1991年にかけて製造した複合ボディのスポーツカーであるSZのトリプルヘッドライトを使用している。
TonaleにはNFT発行
驚くべきことにTonaleにはNFTが利用されている。
サービス記録と事故履歴を追跡するためにブロックチェーンを使用してい認定ディーラーでメンテナンスのサービスを受けることで、専用NFTが発行される仕組みとなっており、車両情報が記録されるため、メンテナンス記録の保存などに利用される。アルファロメオのマーケティング責任者であるフランチェスコ・カルカラ(Francesco Calcara)氏は次のように述べている。
NFTは個々の車両の寿命における主要な段階の機密で変更不可能な記録であり、顧客の同意を得て、NFTは車両データを記録し、保証に使用できる証明書を生成することで適切にメンテナンスができます。
ただし、アルファロメオ側は、これらのNFTを管理するためにどのブロックチェーンを使用しているかなどについては、詳しく明らかにしていない。一方で、NFTなどのブロックチェーン技術を取り入れたのはアルファロメオが初めてではなく、NEXTMONEYの2021年12月28日付特集記事「フェラーリがNFTファームベラスネットワークと複数年契約を締結」、「高級車ブランドのランボルギーニがNFT市場へ参加へ」で報じているようにフェラーリやランボルギーニがNFT市場に参入を発表している。