ドイツ取引所は、仮想通貨商品に対する投資家需要922%増加を報告

記録的なパフォーマンスを誇る仮想通貨ETP

ドイツ取引所DeutscheBörseは、2021年に仮想通貨上場取引商品で大成功を収めた事をあらためて報告した。

ドイツの大手株式市場オペレーターであるDeutscheBörse(ドイツ取引所)は、過去1年間、仮想通貨ETP(Exchange Traded Products=上場取引型金融商品)が投資家にとって非常に魅力的なオプションであったと述べた。同社は、仮想通貨ETN(Exchange Traded Note=上場投資証券または指標連動証券)の平均月間取引高が2020年の1億1,500万ドル(約132億円)よりも10億ドル(約1,151億円)以上、922%に急増した事をあらためて公表した。

DeutscheBörseは、最新報告で記録的な数字を発表。デジタル資産商品に対する需要の高まりに対応するため、同取引所は2021年にサービスを拡大。これにより、ユーザーはビットコイン(Biitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)、ポルカドット(Polkadot/DOT)、カルダノ(Cardano/ADA)などに焦点を当てた36のETN(Exchange Traded Note=仮想通貨取引所取引ノート)を掘り下げた。なお、2020年末の時点でこれらの製品はわずか4つしかなかった。

数カ月前、DeutscheBörseは、デジタル証券取引所Xetra(クセトラ)にビットコインスポットETNを上場したことを発表。この製品は、以前に米国でビットコイン先物ETFを申請したが、却下された米国の管理会社であるInvescoからのものである。さらに2021年、ドイツ取引所にはETFのマルチ通貨機能が含まれており、新オプションを使用すると、顧客はXetraの複数の通貨間で同じ国際証券識別番号(ISIN)を並行して取引ができる。

ドイツ取引所がCrypto FinanceAGの過半数株式を購入

2021年の終わりごろ、DeutscheBörseは、デジタル資産サービスを提供するスイスの大手企業であるCrypto FinanceAGの過半数の株式を取得している。

その後DeutscheBörseは、クライアントにさらなる仮想通貨オプションを提供できることを明らかにし、CEOであるジャン・ブレジャック(Jan Brzezek)CEO(最高経営責任者)は次のように述べた。

私たちは、同僚、既存および新規のクライアント、パートナーとのサクセスストーリーを継続できることを非常に嬉しく思っています。