ウィキリークスが仮想通貨で220万ドル相当の寄付を受け取る
ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏によって設立されたNPO(民間非営利団体)法人ウィキリークス(WikiLeaks)が、仮想通貨で220万ドル(約2億5,000万円)以上の寄付を受け取っていた事が分かった。
ウィキリークスは、世界で最も有名な組織の1つで、さまざまな匿名情報源から提供されたニュースリークや分類されたメディアを公開するように設計された国際的な非営利団体である。2006年に、オーストラリアの活動家、出版社、編集者であるアサンジ氏によって設立されている。同氏は2019年にロンドンで逮捕され、2010年にペンタゴンのコンピューターネットワークへのハッキングを企てたとして米国で起訴された過去がある。
ウィキリークスは非営利団体であるため、その目的と運営を支援する個人または団体の寄付によって支えられている。ただし、多くのトピックに関し、非常に高い機密情報を公開しているため、多くのプロバイダーが組織への支払いをブロックしており、大手カード決済会社であるVisa、MasterCard、AmEx(American Express Company)などが含まれる。しかし、このようにウィキリークスへの支払がブロックされた事により、ウィキリークスが検閲することが不可能な通貨の1つである仮想通貨に目を向けた理由である。
ウィキリークスへの仮想通貨寄付
ウィキリークス公式サイトによると、ウィキリークスへ仮想通貨を寄付するために現在利用可能なオプションには、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ジーキャッシュ(ZCash/ZEC)、モネロ(Monero/XMR)が含まれる。
ウィキリークスがこれまでに受け取った金額を確認すると、ビットコインアドレスは合計30.45BTCを受け取り、現在は151万ドル(約1億7,000万円)の価値がある。次に、ビットコインキャッシュは合計225.2BCHを受け取り、101,800ドル(約1,160万円)相当に値する。続いてライトコインのは合計163.07LTCを受け取り、現在約25,680ドル(約300万円)の価値があり、ZCashは、計84.01 ZECを受け取り、現在約13,800ドル(約156万円)の価値がある。なお、これまでのところ、どの仮想通貨も移動されていない。
イーサリアムアドレスには、現在145.45 ETH、約587,883ドル(約6,670万円)相当が寄付されており、2番目に好まれている寄付時の仮想通貨である。
フィアットよりも良い?
2017年に、創設者のアサンジ氏は、2010年に仮想通貨に投資した後、ウィキリークスがビットコインで50,000%の利益を上げたと主張している。
この主張ツイートは、ビットコインの価格が約5,000ドルだった2017年10月に投稿されており、同年後半、BTCが当時約2万ドルでピークに達したとすると、この数値は20万%のROI(※投資利益率または投資収益率)に近い。221年12月13日16時時点の、ビットコイン価格は、CoinMarketCapの調べによると、1BTC=556万円台で推移していることから、移動していない事を考えると、ROIはさらに高くなる。