イスラエル銀行がCBDCデジタルシュケルの計画を発表
イスラエルの中央銀行にあたるイスラエル銀行(Bank of Israel)が5月11日(火曜日)、イスラエルで初のCBDCにあたる、デジタルシェケル(digital shekel)をリリースすると発表したことが明らかになった。
イスラエルのアンドリュー・アビル(Andrew Abir)副総裁の主導の元で、最近、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の発行の可能性を検討する取り組みを強化しており、アビル副総裁が率いる銀行運営委員会11日、デジタルシェケルの特徴を議論するモデル案を発表した。
同日発表された報告書によると、銀行がデジタル通貨の発行に明確には同意していないことを強調しているものの、運営委員会によって提案された行動計画は、いかなる種類のデジタル通貨も発行しないことが推奨された3年前とは打って変わって、別の方針を示している。また、2013年11月から2018年11月まで女性として初となるイスラエル中央銀行の総裁を務めたカルニット・フラッグ(Karnit Flug)氏は、デジタル通貨の可能性を検討するための委員会を設立しており、支払いに関する世界的およびイスラエル国内の主要な進展を考慮して、この立場を再評価してく予定で、イスラエル中央銀行代表は次のように語っている。
デジタルシェケルはイスラエル経済にさまざまな利益をもたらす可能性がありますが、それと同時に発行することにはリスクも伴うことも忘れてはいけません。イスラエル銀行は、デジタルシェケルを発行することのメリットがコストと潜在的なリスクを上回るという、イスラエル銀行の評価につながる状況が将来発生した場合に、イスラエル銀行はこの計画は実行に移すべきでしょう。
というのも、イスラエルでは今月、ApplePayはイスラエル閣内で初めて導入されており、デジタル通貨への移行の姿勢が顕著に表れてると言えるだろう。実際、中国が独自のデジタル版の元の発行を発表してから、他のいくつかの国もそれに続く準備をしており、イングランド銀行はCBDCの上級専門家の仕事を宣伝し、同様の計画を進める意向を示している。
その一方で、来たるべき世界的なデジタル通貨の軍拡競争にもかかわらず、中央銀行が発行したデジタル通貨に対する最大のリスクはビットコイン自体であるとも考えられている。
いずれにせよ、ビットコインが最終的に世界の準備通貨になった場合、中央銀行はほとんど報奨を与えずに多くのリスクを負う可能性があ流のも事実だろう。