TezosベースのNFTマーケットプレイスHic etnuncが突然サービスを終了

TezosベースのNFTマーケットプレイスが突然の閉鎖

トップNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスのひとつ、TezosベースのNFTマーケットHic et Nuncが、市場で過去最高の売上高5,000万ドル(約57億円)を超えた後、説明など一切ないまま、突然閉鎖したことが明らかになった。

Tezos(テゾス)ネットワークを活用した人気のNFTマーケットプレイスは、突然ビジネスを閉鎖し、その理由も一切説明していない。

Hic et Nuncはこれまでの売上高で上位20のNFT市場の1つで、閉鎖直前、dappradar.comの指標は、Hic et Nuncが過去最高の売上高で14番目に大きいNFT市場であったことを示していた。現在Hic et Nuncでは、フロントエンドが動作しておらず、サーバーが見つからないことを説明するサーバーエラーが表示されるのみである。

わずかな綱のTwitterアカウント

突然閉鎖したHic et Nuncだが、全てを閉鎖したわけではなく、hen101.xyzなどの他の関連リンクは引き続き機能している。

さらに、マーケットプレイスの公式Twitterアカウント「@hicetnunc2000」も引き続き機能している。現段階でTwitter公式アカウントは多くの説明はせず、閉鎖についてわずかではあるものの、2つのメッセージを共有している。その1つ目が、Twitterアカウントの略歴に「廃止」と記載されていることだ。これに加え、同アカウントは市場のスマートコントラクトアドレスをツイート。さらに、所有者が返信を遮断しているため、誰もツイートに返信できない状態となっている。統計によると、Hic et Nuncのこれまでの売上高は5,037万ドル(約57億3,000万円)で、市場での平均売上高はNFTあたり25.19ドル(約2,870円)だ。なお、同マーケットプレイスには閉鎖する前に約48,346人のトレーダーがいた。

Hic et Nuncの説明不足が批判を招く

Hic et Nunc公式Twitterメッセージに対すTwitterの返信遮断が親切ではないとして、ユーザーらは理由もなく突然閉鎖されたことに対して批判の声をあげている。

同プラットフォームが「ラグプル」を引いたとツイートする人もいれば、「西部開拓時代」だと言う人もいれば、市場がハッキングされたと非難する人もあり、その意見はさざまざである。あるユーザーは、「ラフ」と呼ばれるHic et Nunc作成者は、ラフ氏が中止することを考えており、突然の閉鎖について、彼はいくつかのメッセージに腹を立て、気まぐれでこれを決めたと痛烈に批判している。

この2日後には、別のユーザーがHic et NuncがTwitterに書いた不可解なメッセージについて推測し、なぜこれがこのアカウントの最後の投稿であるかを理解していると述べている。

多くのユーザーは最後のツイートとそれが実際に何を意味するのかについて非常に混乱しており、最後のツイートが何を意味するのか、まだ混乱したままである。